美しい二重奏は、ソロとは別物。
男と男の友情もいいもです。
ハッピーリタイアメントに、この本の愛読者が出てくる。
それには深いわけがある。
退職金を親子四人で均等に分割し(配偶者二分の一ではない)熟年離婚するからだ。
こういうことが今から二十年前頃から流行ったのだろうか?
古い奴だと思われるかもしれないが、壬生義人伝を読んで泣けた。
「国を棄てたが、家族を捨てたわけではない。私の主君は殿様ではない。
妻と子供こそわが主君である。」
それに比べると、ハッピーリタイアメントの熟年離婚は
ウルトラの母、ウルトラの太郎に花子で、父を除けば皆ウルトラマンである。
戦後、核家族こそ先進アメリカの飛躍のもとであるともてはやされた。
しかし、今、理想のビッグタウンは一人住まいの高齢者だけになり、
浅田次郎の短編「うたかた」にもあるように、
息子はアメリア、娘はフランスに住み、夫を亡くした母は
子供がアメリカに来いと言う申し出をことわり餓死する時代だ。
つまり、核家族は核分裂したのであった。
勿論これは小説の世界だけれど。
ウルトラのバカはおまえと呼ばれ煙草を吸うようになるのだ。
幕末まで日本人は人が始末をつけたが、維新以後は金で始末をつけるようになった。
戦後はどうなったか?
義人はいなくなり、怪物が横行していると解釈できる。
今日は梅雨明け。明日から暑くなりますね。
熱中症にならぬよう、ご用心!!