後期高齢者という区別が健康保険にはある。

老人は医療費がかかるということらしい。

そういえば、若いころは病院のお世話になることは皆無に近かった。

 

ところが、この頃は整形外科とか歯医者、眼医者とかに

世話になるようになった。

やっと今まで支払った保険料を回収しているように思う。

 

この歳になると、長い付き合いのあった友人が毎年一人、二人とあちらに行く。

寂しい限りだが、仕方ない。

よせばいいのに、新たに囲碁を始めた。

親友がいなくなっていくので、新友を得るのには、新しいことを始めることになる。

日曜日にそれまで見ることもなかった囲碁フォーカスを見て、対局を見る。

生活のリズムがこれで変わった。

藤沢周平の隣に藤沢秀行の本があったので借りて読んでみた。

囲碁をしなければ、読むことは無かった本である。

 

名人はこう書いている。

「囲碁は芸である。そして無悟である」と。

新たな芸が身につくか?

まあ、つかないだろうが、新たな友とは巡り合えそうだ。