108回日本陸上選手権

 

6月27日(木)~6月30日(日)に

新潟県・デンカビッグスワンスタジアムにて

開催された陸上選手権。

大会後半(特に最終日)は、

雨の中各選手頑張って競技に挑んでいました。

 

豪雨だろうが、向かい風だろうが、条件は皆同じなので、

悪条件下でも、優勝を目指して

日頃の練習の成果を出す各選手。

 

初日の男子3000m障害では、青木選手が今大会での号砲直前まで不安な気持ちでレースに挑んでいました。

ライバル勢のペースにかき乱される事も無く、

自身の持ち味を存分に発揮し、

日本選手権初の優勝を果たしたのだ。

参加標準記録である8分15秒00には及ばなかったものの

(8分24秒21)、「(狙う)本番のパリだ」と、

気持ちを切り替えていました。

 

2日目のメインは、女子槍投げの北口選手!!

昨年の世界選手権で頂点を極めた北口選手が、

今大会ではどのような投擲を見せるのか。

1・2投目は順調な滑り出しなのに対し、

3投目~は、調子が崩れたのか記録が出ないではないか。

それでも持ち前の強さを発揮し、62m87で優勝を果たし、

王者の風格を漂わせる事が出来たのです。

 

続く女子1500m決勝では、

田中希実選手が優勝を目指して挑む!!

やはり田中希実選手の抜きんでた実力は桁違いで、

ラスト1周を切った時点で、異次元の走りを展開!!!!!

ただ、本人は世界と戦うにはまだまだ、

といった旨を話していました。

 

3日目、女子5000m決勝でも

田中希実選手は強かった!!!!!

前半は様子見のスローペースかと思いきや、

後半にかけての加速力は、他を寄せ付けない快走!!!!!

2種目制覇という偉業を成し遂げましたが、

続く800mではどうなるのか。

 

最終日、女子800m決勝でも田中希実選手が参戦!!

レースが始まると、

先の2種目とはペース配分がかなり変わる為、

田中希実選手がなかなか

トップを走る選手を捕らえられない。

駆け引きが上手かったのか、

優勝したのは学生(高校生)選手である久保凛選手!!

初の日本選手権参戦での初優勝とは……。

恐ろしい選手が出て来たな。

 

続く男子800m決勝でも高校生選手が強かった!!

まるで日本記録に迫るような加速力を見せたのは、

落合晃選手!!

最初から最後までトップを死守するその走りは、

もしかしたら、ペースメーカーと共に走れば、

もっと良い記録が出たかも。

 

男子110mH決勝では、村竹ラシッド選手が

3年前のフライングのリベンジに燃える!!

レース開始後、順調な出だしで

ライバル勢と並走する村竹選手、

中盤から後半にかけて加速し、

後続を寄せ付けない圧巻の走りで、

13秒07で初優勝を飾った!!!!!

インタビュー時、村竹選手は「この3年間で自分の無力さや世界との壁など色んなものが自分を苦しませたが、

そこから解放されてホッとしている」と答えた。

 

そして、いよいよメインの男子100m決勝!!

ハキーム選手は先にパリ五輪代表内定をしているので、

本戦は出場せず。

山縣選手と多田選手は、怪我で出場は叶わず。

桐生選手や準決勝で圧巻の走りを見せたデーデー選手等、

名だたる選手の他に、坂井選手や栁田選手の名も!!

 

レースが始まると、各選手競り合いが激しさを増す中、

ゴールラインの直前で、坂井選手と東田選手、

それに栁田選手がほぼ同時にゴールしたかに見えた!!

が!! よく観なくても、坂井選手が若干ゴールラインを

トップ通過していたのだ!!!!!

速報タイムは、優勝の坂井選手が10秒13、

2位・3位は10秒14と、

まさに接戦の極みとはこの事!!!!!

 

一瞬、栁田選手がトップに喰い込むかと思ったのですが、

今大会では、坂井選手が強過ぎた結果になりました。

 

本番のパリ五輪では、名だたる一流選手が集います。

今大会と同時に開催されていた

アメリカ陸上選手権のライバル勢は、

もっと強力な実力者が出揃っていますし、

田中希実選手の言うように、

今大会で優勝したから満足では無く、

世界を見据えて、確実に世界の頂点を獲って欲しい。

 

2024/07/01 まある