名古屋ウィメンズマラソン2024

 

パリ五輪最終選考会となった今大会は、

先日の大阪国際女子マラソンで

日本新記録を樹立した前田選手の

“2時間18分59秒”超えがパリ五輪内定基準記録となる。

 

かなりのハイレベルな基準記録に挑むのは、

有力勢の筆頭として、

昨年に続き鈴木亜由子選手に安藤選手に加世田選手!!

序盤の1kmは、3分19秒で通過。

日本勢の3選手は先頭集団に安定した位置取り。

5km地点での給水は、各選手上手くこなし、

7km地点では日本記録ペースでレースが展開。

 

だが、15km地点で鈴木亜由子選手と

加世田選手が集団より少し後方へ。

中盤戦の20km地点、ゲブレシラシエ選手が給水を失敗。

この給水の失敗によって、

ゲブレシラシエ選手が終盤であんな事になろうとは……。

 

勝負はペースメーカー離脱後の30km以降で白熱!!

ゲブレシラシエ選手と

チュンバ選手が先頭でデッドヒート!!

31秒遅れで安藤選手が猛追する中、

加世田選手が必死で喰らい付く!!

36.5km地点でゲブレシラシエ選手が

ついに止まってしまい、腰を押さえ離脱。

 

ゲブレシラシエ選手が離脱後、

安藤選手はチュンバ選手の背中をついに捕らえる!!

残り1kmを切ったところで、

安藤選手がチュンバ選手に追い付き、

一気にスパートをかけ、

すぐ後方のチュンバ選手に抜かれまいと奮闘!!

この時点で、前田選手の日本記録には及ばないものの、

安藤選手はそのままの勢いで、

実に!! 初マラソンの日本記録から7年!!

2時間21分18秒で優勝を果たした!!!!!

 

チュンバ選手が2位に入り、

続いて鈴木亜由子選手、加世田選手が入った。

インタビュー時、安藤選手は

パリ五輪での内定を獲りたかった旨を話していた。

昨年の〆で、日本女子マラソン界のレジェンド(高橋尚子氏と野口みずき氏)を超える逸材の輩出、という書き方だったが、前田選手がついにレジェンドを超える実力を示してくれたし、今大会での安藤選手の成長振りから考えると、

今年のパリ五輪では、

世界と戦える実力が上がっているとさえ感じた。

今後の世界陸上でも安藤選手がもし出場出来れば、

そこで十分に全力を出し切って欲しいと思う。

 

     ◇

 

これで今シーズンの駅伝・マラソン観戦記は、

一区切りとなります。

また来シーズンの出雲駅伝まで

毎週の楽しみが一旦お預けとなります。

その前に、パリ五輪で日本勢の活躍に大いに期待したい!!

 

2024/03/10 まある