55回全日本大学駅伝対校選手権大会

 

学生三大駅伝の中でも、

真の頂点が決まる“全日本大学駅伝”。

声出しでの応援も解禁となり、

コース上には多くの応援の皆様の姿が。

先日の出雲駅伝を制した駒沢大の牙城を崩す他校は、

どういった戦略で挑むのか!!

 

序盤の1区、入りの1kmは2分45秒の

ハイペースでレースが展開。

4.5km過ぎで、青山学院大の若林選手が集団から抜け出し、

5km地点で区間新のペースで快走!!

2位グループが徐々に前を行く若林選手との差を縮める。

終盤では、駒澤大の赤津選手と

早稲田大の間瀬田選手とのデッドヒートが!!

僅か1秒差で、赤津選手が区間賞獲得!!!!!

流石、王者の意地を見せた駒澤大!!!!!

 

続く2区は、駒澤大の佐藤選手が

昨年の創価大の葛西選手の区間記録に挑む!!

序盤でペースを上げる佐藤選手の背を

捕らえようとするライバル勢!!

後方では、順天堂大の三浦選手が

スタート直後から3人抜きを見せる!!

目まぐるしく順位変動が起こっても、

佐藤選手はペースを緩めずに快走を見せ付ける!!!!!

そして!! ついに佐藤選手はこの区間で、

驚異の10秒以上更新する区間新獲得!!

 

3区に入り、ここで早稲田大の石塚選手が

駒澤大の篠原選手との差を詰めていく。

それでも篠原選手は再び石塚選手との差を広げ、

快走を見せ付ける!!!!!

一方、そのすぐ後方では城西大のキムタイ選手が

驚異的なペースでレースを展開!!

前を行くライバル勢を次々と追い抜き、

シード圏内に届きような9位に浮上!!

この区間で区間賞を獲得した

キムタイ選手だけでも凄いのに、

まさかまさか4区で、またも城西大の脅威が!!!!!

 

その4区で城西大の斎藤選手がペースアップし、

何と!! この時点で4位に!!

ついに2位の中央大の溜池選手までも

突き放す実力!!!!!

一瞬、トップの駒澤大が危ういのかと思われたが、

難なくトップをキープしながら、後半戦へ襷リレー!!

 

後半戦に突入の5区、

駒澤大はずっと安定の走りを展開する中、

これまでそんなに目立った順位では無かった

國學院大の青木選手が2人抜き!!

チームを一気に4位に引き上げ、

ここで2位までも捕らえる下地を完成させるとは。

そんな中、大東文化大の西代選手がシード圏内に!!

順位変動が激しい中、2位の青山学院大に続き、

國學院大が3位に!!

そのすぐ後方には中央大が位置する。

 

エース区間直前となる大事な6区は、

大東文化大がついにワンジル選手を起用!!

なかなかの策士である大東文化大の戦略に対し、

2位、3位、4位の変動が気になるところでもある。

この2~4位のタイム差が

そんなに開いていないのが引っ掛かった。

本当の終盤でまさかあのような事態になろうとは……。

 

エースが集う7区!!

駒澤大はキャプテンの鈴木選手を起用!!

昨年の田澤選手の区間賞を狙う走りを見せる鈴木選手は、

序盤の1km地点で、当時の田澤選手を超える走りを展開!!

単独走でも決して気を緩める事無く、

優勝を目指して走り続ける!!

一方で、青山学院大の太田選手と國學院大の平林選手、

中央大の湯浅選手の動きが気になる。

太田選手を追う平林選手と湯浅選手!!

この時点で気温は23度以上に上がり、暑さが増していく。

7区終了時点での2~4位はほぼタイム差は無い。

 

アンカー区間の8区!!

駒澤大の山川選手はトップを譲る事無く、快走を見せる!!

後方では、創価大の吉田選手が3人抜きを果たし、

チームの順位を大きく引き上げる!!

シード権争いは熾烈を極め、大東文化大、

東京国際大も気が抜けない!!

終盤に来て、この時点で駒澤大の優勝は

確定した事には間違い無いが、

2~4位争いの三つ巴戦が熾烈を極める!!!!!

まるで3年前の駒澤大、東海大、

青山学院大の3選手がデッドヒートを見せたように、

今大会では、青山学院大の田中選手、

國學院大の伊地知選手、中央大の阿部選手の三つ巴戦!!

解説の田澤氏曰く、「この時点では、中央大の阿部選手が

力を貯めているかも」と話していたように、

本当に阿部選手が先にスパートをかけ始め、

田中選手と伊地知選手を引き離したかと思えば!!!!!

今度は、伊地知選手が抜き返し、

更に更に更にいいいいいぃぃぃぃぃ!!!!!!!!!!

田中選手が最後の最後で、

伊地知選手と阿部選手をブチ抜き、

青山学院大、意地の2位で

スパートおおおおおぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!

三つ巴戦を制したのは、青山学院大で2位を死守!!!!!

3位には國學院大が入り、中央大は4位に終わった。

 

見事、三冠に王手をかけた駒澤大!!!!!

昨年の記録には及ばなかったものの、

見事に出雲に続いてその強さを見せ付けた!!!!!

そして、最後の最後で順位を

何とか押し上げてくれた東海大は、

ギリギリシード落ちの9位に終わった。

私にとっては、昨年に続いての

異例の結果に終わってしまい、

駒澤大の強さは良いとしても、

ライバル勢が来年の箱根でどういった動きを見せるのか。

いよいよ学生三大駅伝は、箱根へ!!!!!

駒澤大の完封で終わるのか、

新たな新勢力が目立つのか!!!!!

今から箱根駅伝が楽しみ過ぎる!!!!!

 

2023/11/05 まある