【謝罪碑に慰安婦の文字がない】
吉田清治の謝罪碑とは、昭和58年12月に韓国の「望郷の丘」に建立したものである。私費で建てたとされる彼は除幕式に出席し「謝罪碑」の前で土下座する行為をみせる。これを朝日新聞は「たった一人の謝罪」として大々的に報道した。

あれから30年後の平成26年8月、朝日新聞は吉田清治の「慰安婦狩り」をしたとする証言を、「虚偽」と判断し過去の16本の記事を撤回する。

しかし、検証記事では謝罪の言葉もなく更に批判が集中した。そして、9月11日にやっと会見を開き一部を謝罪する。

韓国にある謝罪碑には、不思議なことに「慰安婦」の言葉が刻まれていない。「謝罪」の文言とは次の通りだ。

「あなたは日本の侵略戦争のために徴用され強制連行されて 強制労働の屈辱と苦難の中で 家族を想い 望郷の念も空しく 貴い命を奪われました。

 私は徴用と強制連行を実行指揮した日本人の一人として人道に反したその行為と精神を潔く反省し 謹んで あなたに謝罪いたします」

此処に「慰安婦」の文字がない。碑が建立された同年7月に、済州島で200人の女性を拉致したとする「私の戦争犯罪 朝鮮人強制連行」を出版する。そして、同年12月に「謝罪碑」前での土出座と続く。

「望郷の丘」には民団の寄贈した時計台もある。民団のホームページなどを見ると「望郷の丘」は、民団主導の元に誕生した墓地であると思われる。

韓国、在日大韓婦人会、民団は、当時「強制連行」「強制徴用」問題を重視してゐる。だから、「謝罪碑」に「慰安婦」の文字がないのかも知れない。

すると朝日新聞が「慰安婦を強調」したのではないのか。吉田証言は唯一の加害者証言である。その加害者証言を、日本で一流と言われる朝日新聞が「事実」と報道すれば、証言に正当性を与える結果を生み出すであろう。

以上「父の謝罪碑を撤去します」大高未貴著より

続いて「頂門の一針 6983号」より転載します。

【日本保守党、2年目の誓い】

<有本香の以読制毒>大与党の「巨象」へ国民の怒り"日本を豊かに、強く"衆院選に備え「ドブ板活動」全国に 

 ちょうど1年前の昨日(9月1日)、政治団体「日本保守党」は産声を上げた。結党パーティーを開催して、地域政党「減税日本(代表・河村たかし名古屋市長)」との連携を発表したのは10月17日だったが、政治団体の届け出をしたのが9月1日だった。

 つまり結党記念日である。
 ちなみに、昨年の9月1日、10月17日は、いずれも大安吉日。党員募集を開始した9月30日も大安だった。

 そんな迷信に頼るのかと、意識高い系や進歩主義者の皆さんには叱られるかもしれないが、「日本の伝統文化を大事にしよう」という日本人の政党なので、日を選ぶのは当たり前の仕草(しぐさ)だ。

 昨年の8月31日、夕刊フジは1面に「あす9月1日 第一声 百田新党」という大見出し付きで拙稿を掲載してくれた。以来、何度も記者の方々が取材をして、好意的な記事を書いてくれた。

 党の当事者(事務総長)として深く感謝している。同時にこの幾多の記事は、かつて石原慎太郎氏や安倍晋三氏の発信を取り上げてきた、夕刊フジという保守メディアの雄が、日本の政治の現状を深く憂えている証左でもある。

 自民党の左傾化は、当の議員らに自覚がない分、重症と言っていい。LGBT理解増進法の何が問題か、今でも多くの議員が分かっていない。「理念法だから問題ない」「罰則がないから…」というが、理念だからこそ大問題だ。 

 その理念が、司法や教育、自治体の条例など、社会のあらゆるところに影響する。このリスクを予見できない者に政治家の資格はない。「理念」をお題目としか考えていないことを自白したようなものだからだ。

 日本保守党がこの1年で得たものは多い。

 6万数千人の党員(=これは一部国政政党より多い)、4つの支部、10人の優れた地方議員、若干名の頼れるスタッフ。さらに日本保守党の「マスコット」的存在にもなっている街宣車「ブルーサンダー号」だ。

 地方議員選挙では1人の公認候補が初当選し、国政選挙では結果こそ残念なものに終わったが、衆院小選挙区の補欠選挙に総力戦で臨み、世間から「善戦」といわれる票をいただいた。

 この得たものを、今後にどう生かすかが問題ではある。

 現在、日本保守党では「全国キャラバン」を展開中だ。代表の百田尚樹、私を含む党執行部のメンバーが地方へ出向いて街宣活動をしている。

 8月31日は北海道札幌市の大通公園で、約1時間の演説と握手を行った。数日前の控えめな告知、当日は雨模様だったにもかかわらず、1000人を超える聴衆にお集まりいただいた。前週の愛知県豊橋市、群馬県高崎市でも駅前が人々で埋め尽くされ、現地の方々に驚かれたほどの盛況だった。

 われわれにとっては、「自民党王国」と言われる群馬県や、初上陸の北海道でのこの成果は望外の喜びだ。ただ、メディアで報じられないため、世間には知られていない。

 いわば「地味な活動」だが、地道な活動。目指すは全国規模のドブ板活動だ。百田代表も私も、それを厭(いと)う気は毛頭ない。

 1年前、「百田や有本は、メディアやネットの人間だから、街に出て人に頭を下げるなんて無理に決まっている」と陰口をたたいた方々には悪いが、われわれは度胸だけはあなた方の思う何倍もあり、一人ひとりに直接語りかけることの宣伝効果の高さをも知っている。

 とはいえ、1年前に言ったとおり、大与党という「巨象」の前では、日本保守党は「蟷螂の斧」に過ぎない。その割には、一部与党支持者に目の敵にされたり、妨害の標的にされたりしているが、「日本を豊かに、強く」するための少々の困難だと思えば苦にもならない。

 巨象ではあるが、2020年1月以降、元職を含む国会議員十数人が起訴された自民党。この腐敗に、国民の怒りが沸き立たないはずがない。

 近いといわれる衆院選に向けて、保守党は愚直な活動を続けていく。目指すは、一人でも多くの有権者の「選択肢」となることである。

☆☆☆☆☆  松本市 久保田 康文  夕刊フジ令和5年9月3日号採録