【日ノ本は シロアリどもの 夢の国】
(読者の声1)「日ノ本は シロアリどもの 夢の国」
◆パーティー券の外国人購入
自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を受け、衆院で政治資金規正法改正法案の審議が先日始まった。

 パーティー自体については、自民案はパーティー券購入者名の公開基準を現行の「20万円超」から「10万円超」に引き下げる。立民は政治資金パーティー開催禁止法案も単独提出した。維新案は、パーティー券購入者名の公開基準額を「5万円超」に引き下げる。なお立憲民主党は禁止法案が通って成立されるまではパーティーを続ける旨を公表し、世論に叩かれている。

 筆者は、政治資金パーティーは政治資金を自力で確保するという意味で、政治献金と並んで必要悪なものだと考える。「必要悪」と言うのは、(現行法理論がどうあれ)元々献金等は何らの広い意味で見返りを期待しない事はなく、本質的に「ワイロ」であると考えるからである。そのワイロ性が、少額性と透明性を担保に免責される。

 問題の本質は、現行の献金では禁止になっている外国人、外資のカネが、パーティー券を抜け穴として入り込み、国政を歪めていることであり、改正すべき焦点はそこにある。

現行の献金と同様に、外国人、外資のパーティー券購入を禁止し、仮に少額のパーティー券購入者が名前を公表されるため購入を躊躇する事を鑑みて公開は○万円以下足切りとした場合でも、全額帳簿を提出させ第三者機関がチェックするようにすべきだ。

◆シロアリども
 昔のロッキード事件等に比べればパーティー券等のセコい金額で国政が歪められていると見られる例は、中国製パネルと中華系運用会社にカネが流れる太陽光発電事業等の再エネ関連、岸田総理の実弟も関わる門戸を大きく広げた外国人労働者関連事業等がある。

 なおこれらも含め、国政は必ずしも外国人、外資のカネだけで歪められている訳ではない。国内の利権関係者の働きかけによっても強く影響されている。

その結果、マスメディアによって詳しく内容が報じられない百数十兆円とも言われるコロナ関連費、その内使途不明となったままの十数兆円、中国人等の留学生や所謂Fラン大学等への助成、外国人への生活保護支出、福祉的支出も含み省庁横断の多様なものとは言えここ数年8~10兆円程度を計上している趣旨が曖昧な「男女共同参画事業」予算等、血税の不透明不合理な使い道は枚挙に暇がない。

こういった国内外のシロアリどもを駆逐して先ずバケツの穴を防がねば、少子高齢化による国力の衰退は加速しこそすれ、軟着陸させる事は出来るはずがなかろう。

 また、バイデン大統領から「フミオここは頼んだ」というやり取りも在ったのかは知らぬが、ウクライナ支援を含む何兆円もの海外への花咲爺のようなバラマキ外交(噂レベルだがその他に米国のウクライナ支援等の実質裏書をさせられた可能性もあるとも言われる)もある。
こうした無駄金の支出が、消費税減税を頑なに拒否し定額減税でお茶を濁し増税路線を突っ走る財務省の暴走に口実を与えている。そして、これらを牽制すべきマスメディアが死んでいる。

 表題も余り品のよいものではなかったが、重ねて「気が付けば 左も右も 売○奴」と更に品の無い句も唸りたくもなる。
そんな情けない国政を憂いていたら、23日~24日に中国人民解放軍が台湾を取り囲むように、台湾周辺での軍事演習を行った。
「分離主義者」とみなす台湾新総統に就任した民進党の頼清徳氏への牽制だろうが、今後何回か同様の演習をやって慣れさせて突然海上封鎖に出るかも知れない。

 米大統領選でバイデンが勝っても、トランプが勝っても多かれ少なかれ米国は内戦状態になる。
筆者が習近平なら、もしやるとすればその隙をついて行うのが一番合理的だと考える。なおその際は北朝鮮も南下し連動する事も考えられる。
我が国としては直接に出来る事は殆どない。しかしその中でもリスクを最小限に抑えるべくあらゆる知恵を絞って備えなければならない。
情けない与党と、その劣化版のような野党。霞が関と司法とマスメディアが既得権共同体として加わり、がっちりリスクラムを組む。
シロアリに喰われ続けて日ノ本は久しからずと虚空に吠える。

以上「宮崎正弘の国際情勢解題」より

続いて「頂門の一針 6879号」より転載します。

【"超限戦"激化を警戒せよ】

【有本香の以読制毒】中国の"超限戦"激化を警戒せよ 台湾親総統就任式直前になぜ?吉村知事、親中"ホープ"台北・市長との2ショットに違和感 夕刊フジ令和6年5月21日号

 台湾で20日、1月の総統選挙で勝利した頼清徳氏の就任式が行われる。日本からは、「台湾派」の政治家や文化人が続々と訪台した。実は先週末、私も台北市入りする予定だったが、日本保守党の業務の関係で断念した。

 そんななか、異彩を放つ発信をしたのが、大阪府の吉村洋文知事(日本維新の会共同代表)である。

 吉村氏は18日、自身のX(旧ツイッター)で、「台北市長となう、やで。」とユーモア混じりのような投稿をした。添えられた画像には吉村氏と並んで、台北市の将万安市長がアップで映っている。

 リプライ欄には「イケメン揃い踏み」などの好感コメントが並んでいたが、私はそこへ少々皮肉を込めたリプライをした。

 「将万安氏、来日してたんですね。国民党の"ホープ"と日本メディアが呼ぶ方」。

 筆者含む「台湾派」日本人が応援する頼清徳氏は、中国が最も嫌う人である。「台湾独立派」のホープと長年言われてきた人だ。台南市長、立法院委員、副総統を歴任、政治キャリアもバッチリだ。

 一方の蒋氏は、親中「国民党」の"ホープ"。台湾の初代総統・蒋介石の「ひ孫」として世に出たが、政治キャリアは皆無。若きイケメンという「風」で選挙に勝ち、台北市長という大役を得た。

 ここまで書けば、吉村知事が、新総統の就任式直前というタイミングに、蒋氏とのツーショットを投稿したことの”違和感”をお分かりいただけるだろうか。

 吉村氏が台湾についてどんな見解をもっているかは分からない。日本維新の会の共同代表として、「国民党とのパイプ」を重視したのかもしれない。

 ただ、型通りの記念写真ならまだしも、わざわざ「仲良しアピール」風セルフィーを投稿するのは解せない。橋下徹元府知事譲りの「逆張り」スタイルかもしれず、あるいはあまり深い考えはなかったのかもしれない。台湾政界に話を戻そう。

 1月の総統選の際には立法院(国会にあたる)の選挙も行われ、本コラムでもお伝えしたとおり、頼氏の民進党は第一党の座を国民党に明け渡した。そればかりか、第3極といわれる民衆党の躍進も許した。そのためか、台湾の立法院は現在、乱闘騒ぎが頻発している。新総統の就任式前の19日には、野党による抗議集会が催された。

 頼新政権の難しい船出が容易に予想されるが、台湾政治の混乱は決して「対岸の火事」ではない。日本にとっても一大事である。

 今後、中国は台湾に対して軍事的威嚇を強めるだけではなく、親中的な野党勢力を使った工作、経済的な浸透、メディアやネットを使った世論戦など、ありとあらゆる手で頼総統を苦しめるだろう。日本はこの動きを最大限に警戒しなければならない。

 そんな台湾の危機に、日本政界は何ができるのか。正式な国交がなく政府間では具体策がとれないから、「議員外交を」と意気込む議員はいるが、成果は出せるのか。従来の日本の「議員外交」に失望している台湾の政界人は少なくない。

 まず、打つべき手は、国会での日本版「台湾旅行法」制定だ。日台の要人の正式な往来を可能とする法律である。この制定は、従来、議員間で代替的にしかできなかった「日台2プラス2(2閣僚会議)」への道を開く意思表示だ。親中派からは例によって「中国を刺激するな」という反論が出るだろうが、日台ともグズグズしている時間はない。

 こんなときに、「日本第2の都市」である大阪府の知事が、国民党の"ホープ″と仲良しツーショットとは。空気読まないにも程がある。「吉村さん、一体どうしちゃったの」と申し上げたい。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆  松本市 久保田 康文  夕刊フジ令和6年5月21日号採録