【日本がアジアを侵略した?】

「日本がアジア諸国を侵略した」というのは、連合国側の史観です。謂わば、敵側のプロパガンダです。

日本の美徳は、潔さにもありますが、史実をねじ曲げる連合国の戦勝史観プロパガンダには、敢然と反駁する必要があります。

日本は世界に、「西欧列強によるアジア侵略と植民地支配から、アジア諸国を独立させたのは、日本の軍事侵攻であった」と明確に主張すべきです

不思議な事は、産経新聞も含め日本の新聞が「大東亜戦争」という、日本が戦った戦争の正式名称を使わないのでしょうか。

此処にもまた「東京裁判史観」が色濃く残ってゐると謂えます。

「太平洋戦争」と呼んだり「十五年戦争」と謂ったり、「アジア・太平洋戦争」とも呼び、日本の反日勢力は様々な名称で呼びますが、いずれも適当な名称とは言えません。

戦争の呼称だけではない。世界最初の有色人サミットも「大東亜会議」と位置づけた。

日本は米国と戦った太平洋だけではありません。大英帝国がアジアに保有した植民地も、一瞬にして占領してしまった。

日本じゃ「大アジア」を戦場として、列強の侵略者と戦ったのです。

そして、日本はアジアを占領しただけではなく、アジア諸国の独立を成し遂げたのです。

「アジアを解放したのは日本軍だった」のです。

以上「連合国戦勝史観の徹底批判」ヘンリー・ストークス・藤井巌喜共著より

続いて「頂門の一針 6866号」より転載します。

【変見自在】【川勝の罪】 高山正之  『週刊新潮』 令和6年5月16日夏端月増大号

川勝平太は早大を出てオクスフォード大に学んだ。静岡では大変なエリートなのに、なんだかずっと生臭かった。
県庁の新入職員に君らは野菜を売り、牛の世話をする連中とは違う。頭脳を求められていると言った。
オレ様はその頭脳集団のトップにいる超エリートだと言いたかったのか。

 もしかして東大コンプレックスかという声がある。日本ではオクスフォードなど外国の駅弁大学扱いだし、ただの早大出としか見てくれない。そんな悩みがあるから二言目にはエリートだ、他の連中とは違うんだと気張りたがる。

 知事選に出るときも自民の誘いを蹴ってあの悪夢の民主党から出た。

自民党は良くも悪くも日本人党だ。均質日本人でも左右にブレはある。それは派閥という形で吸収してきた。
そのブレが埒を超えたところに共産党や民主党がある。だから帰化した人や二重国籍の人が馴染む。

 川勝はその埒外の党を選んだ。普通でないのがエリートの証だと思ったか就任すると川勝は即座にリニア新幹線を拒んだ。
大井川は越させないと新幹線「のぞみ」は静岡に停まらない。リニア新幹線も停まらない。半端なエリートは無視されるのが大嫌いなのだ。

「偉い。それがエリートだ」とわざわざ静岡まできた支那の外相、王毅が褒めそやしたという話がある。
明の学者、方孝孺(ホウコウジュ)は頑として永楽帝を正当な皇帝と認めなかった。
怒った帝は方孝孺の父方の眷属(ケンゾク)800人を殺し、妻の眷属も殺していったが応じなかった。

 かくて方孝孺を知る友人知人まで皆殺しにされてしまった。明は盗っ人上がりの坊主朱元璋が建てた。んな国の皇帝の血統などどうでもいいのに、方孝孺は妙なところで我を通した。そういう傍迷惑を支那人はなぜか称揚する。
支那好きの川勝も倣って抵抗し、とうとうJRはリニア新幹線の2027年開業を諦めた。

 そしたら川勝は「志成った」と辞任した。朝日新聞の投書欄にその川勝を褒める一文があった。
75歳の投稿者は本気で大井川の自然環境を心配し、その上で「人口減少・経済縮小時代の日本のトンネルだらけの超高速新幹線に意味があるのか」と方孝孺みたいに理を説く。

 投稿者は朝日の記事を心から信じていることが分かる。出来れば他の産経新聞とかも読んでいればと思う。
なぜなら朝日は若宮啓文のころから肝心なことを一切書かなくなった。
加計問題では安倍疑惑を否定する加戸元愛媛県知事の国会証言を不都合につきボツにしている。

 リニア新幹線も同じ。国鉄の京谷好泰が世界に先駆け、次世代高速輸送機関として世に送り出した。
そこに支那が出てきた。彼らにモラルはない。新幹線ですら日本から盗んで支那ブランドで世界に売って恬として恥じない。
リニアもすでに日本から技術を盗み、技術者を買い込んで試験線ではもう時速600キロを出している。

 それを上海─杭州─寧波で35年開業を目指している。リニアも支那印で売り出す気だ。
しかしそのためには先行する日本に待ったをかけねばならない。それで駐日支那大使が足繁く知事室に通い、王毅も何事かかを囁きにきた。

 川勝も支那に行って習近平に特別に会っている。川勝は引退会見で「(JRリニアの開業は)13年遅れの37年になる大きな区切りができた」と語った。
リニアは優れて日本の国益と知財の問題だった。それを川勝が潰した。
しかし朝日は川勝の行状に支那が絡んでいることは一行も書かなかった。書かないから読者の視野は狭まり、トンネルの多さしか見えていない。

 支那を外して「そんなに急いでどこにいく」と読者を嗾(けしか)ける。投稿して恥を晒す読者を朝日は嗤っている。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 松本市 久保田 康文  『週刊新潮』令和6年5月16日夏端月増大号採録