【キリスト教国の役割】
欧州の古い街には中心に必ず教会がある。中世において教会の仕切りがすべてだった。ユダヤ教と見れば18Lの水を飲ませ、悪魔と性交したと自供させ火あぶりにした。

排泄物や生ゴミを埋めると言う衛生観念も、ユダヤ教だとして排除し街は汚物で溢れる。セーヌ川はどぶ泥にまみれた。

ルイ15世は珍しく嗅覚が正常で、愛人ポンパドールがあまりに臭いので大理石風の風呂を贈る。しかし、風呂嫌いの彼女は風呂を庭の噴水に変えた。

王権を神授された国王にはキリスト教同様に神通力があると信じられた。ルイ15世は年間2000人以上の皮膚病やリンパ節結核の患者に、「ロイヤル・タッチ」と言われる患部に触る治療を施していた。

風呂に入らない1000年と言われる欧州の中世は、キリスト教改革を発端に崩壊する。

魔女狩りの代わりに自然科学が、ロイヤル・タッチに代わり近代医学が生まれた。産業革命を経て新たな凶悪な武器を普及させ、新たな野蛮さで世界を支配する。

7世紀に生まれたイスラム教もキリスト教と同じ道を歩んできた。すると、同じように改革者が現れる。

イスラムのパーレビ皇帝は、「イランは西の日本になる。イスラムは一歩遠慮して欲しい」と近代化に着手する。

だが、欧米は宗教改革を喜ぶ事無く石油だけを欲しがった。

ホメイニ師が現れると欧米はパーレビを守る事を止めた。ホメイニが実験を握ると、国民を7世紀の昔に連れ戻し女はチャドルを被され、多くの民が今でも石打刑で殺されている。

イラクのサダム・フセインは、欧米が握る石油を国有化し、その金で学校を作り女に教育を与えた。

リビヤのカダフィも、シリアのアサドも4人妻制を廃止、女性を解放した。

欧米はそれを次々と潰していく。こうして中東世界は宗教の掟がすべての世界に追い戻された。

ここから生まれたのが、固陋イスラムを絵に描いたような過激派アルカイダとIS(イスラム国)である。

パリでイスラムのテロがあり12名が殺された。欧米指導者が画策したイスラム世界の結末だとすると、皮肉な話である。

以上「中国と韓国は息を吐くように嘘をつく」高山正之著より

続いて「頂門の一針 6817号」より転載します

【骨抜きにされた共同親権】
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【日曜コラム】 北村 晴男 弁護士

 離婚後の親権を父母の一方にしか認めない民法は稀(まれ)に見る悪法である。離婚により、子は愛する親の一方と祖父母を失う。子にとって、両親や、多くの大人から愛され、見守られて成長することがとてつもなく重要である。

 他方で子や孫を失う者の悲しみも計り知れない。そのため、親権を争う者は互いにドメスティックバイオレンス(DV)を捏造(ねつぞう)してまで誹謗中傷を行い、「長期間子の面倒を見た」との実績を作るため、突然子を連れて家を出る。それが当たり前と考える日本人は、国際結婚でも突然子を連れて帰国し、拉致誘拐犯として指名手配を受ける。ハーグ条約に加盟しながら、子を本国に返さない日本は「拉致を助長する国」として国際的非難を浴びる。これではまずいと考えた政府は法務省の法制審議会に、共同親権の検討を促した。

 ところが、法務省に出向する裁判官は、共同親権を骨抜きにすべく企(たくら)む。欧米型の共同親権導入には裁判官の大幅増員が必要になると考える彼らは、少数の超エリートたるステータスを失う恐怖感からか、複数の活動家を法制審の委員に送り込む。離婚を「男性支配の組織である家族からの女性の解放運動」と定義する活動家は「父親と子の絆など不要」「家族は悪」と考えるのだろう。「DV被害からの女性救済」を過度に強調することで、共同親権反対の論陣を張る。超保守的な裁判所が、活動家を利用して共同親権を
骨抜きにするという前代未聞の事態となった。その結果、「選択的共同親権」という巧妙な骨抜き法案が作られ、政府案となった。骨抜きの一例は、「例えば、共同親権を嫌う母親が、『元夫から自身がDVを受ける恐れがある』と裁判所に訴えることで、単独親権を勝ち取れる」という抜け道である。子に暴力をふるう親は親権を失って当然だが、母親に対する父親からのDVのおそれを理由とするのはナンセンスである。

 私は仲間とともに、「原則共同親権」こそが家族の絆を守り、子を幸せにする道であると信じ、海外の専門家も招いて民間法制審議会を作り、制度案と条文案を示して議員たちを説得してきた。その過程で明確になったのは自民党議員たちの体たらくだった。特に以前から共同親権を推進してきたはずの共同養育議連の中心メンバーは、「原則共同親権は理想だがハードルが高い。まずは法務省案で一歩を踏み出すべきだ」と述べ、その実、法務省に恩を売るために奔走する。役所のイエスマンとなり、国益を全く考えない姿勢だ。
そんな中、野党実力者が述べた一言は衝撃だった。「今の国会議員で、国益を考えて仕事をする人は一人もいませんよ」。さもありなん、と思う。

きたむら・はるお昭和31年生まれ。早大卒。テレビで論客としても活躍。

産経新聞令和6年3月24日号掲載

☆☆☆☆☆☆☆   松本市 久保田 康文  産経新聞令和6年3月24日号採録