あの国を信じて何度裏切られた事でしょう。
「私は心において「東アジア」の悪友と謝絶するものである」福沢諭吉『脱亜論』明治18年である。
同じ過ちを繰り返すのは向上心の欠如ではないだろうか。
【韓国では政権が替わると前大統領経験者は暗殺、投獄、自殺する】
日本に非礼を働いているという自覚がまったく認識できない不思議な人々  
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大野敏明『新・不都合な日本語』(展転社)
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 嘗て日本は経済一流、政治三流だった。いま? 経済三流、政治五流に転落したと著者は辛口批評を連発する。イスラエルのガザ破壊によって、国連は機能不全となった、とも。

 産経新聞元編集局長だった著者の大野氏は現代社会の矛盾を俎上に乗せてバサバサとぶった斬る。
しかも辛口のなかに吹き出すような毒を含んだユーモアが混ざっていて全編が面白いのである。韓国は『反省』という人間の営為をしらない不思議な感性を持つ、奇っ怪な人々が暮らす半島である。

 李承晩は国外亡命、朴正煕は射殺され、全斗煥は死刑判決。盧泰愚は懲役17年、金永三は次男が逮捕。金大中は息子三人が逮捕。盧泰愚は自殺、李明博は逮捕起訴、朴権恵も実刑判決。

 この「明暗逆転」という伝統は韓国の歴史をみれば釈然とする。王朝が替わると前王朝のすべてが否定され破壊された易姓革命のシナと同じことを繰り返すのだ。
「新羅による百済の破壊。高麗による新羅の破壊。そして1392年に建国した李氏朝鮮は、高麗のすべてを破壊しました」(中略)「高麗は王健が樹立したので」、次の王朝は「王」という姓名をもつ人々を皆殺しにした。

 「そこで王という姓を持つ人は『田』『申』『車』『全』『金』と改名した」。これらの漢字、なるほどすべて「王」が「漢字の中に」隠れている。 

 大野氏は日本文化と比較しつつ強調する。
蘇我氏は滅んでも飛鳥文化は破壊されなかった、平城から平安に遷都しても奈良の大仏も興福寺もすべて残った。源頼朝は鎌倉に幕府を開いたが京の御所を温存した。

 「日本には縄文時代以来の文化、伝統が脈々と残り、積み重なり、重奏的な文化が形成されたのです。過去の文化を破壊するなどという歴史は皆無なのです。そしてその中心には天皇がいらっしゃった」(13~14p)。

 中国は福島産の魚介類を『汚染水』と難癖をつけて輸入を止めているが、中国の汚染は日本の十倍以上。日本政府こそ中国の汚染された魚介類の輸入を止めるべきだろう。因みに日本からシナへ魚介輸出は2300億円。反対に中国からの「汚染魚介類」の輸入は1・2兆円だ。
日本に非礼を働いているという自覚がまったく認識できない不思議な人々。評者(宮崎)も何回か韓国へ行っているが、不思議も不思議、日本人とわかるとにこにこされ、愛想がよく悪態をつかれたこともない。

 日本大使館前の慰安婦像の現場ではテント小屋があって誰かかれかが番人として泊まり込んでいる。評者が撮影に行った折、たまたま番をして居たのが可愛らしい女子大生だった。「日本から来た」というと微笑して、英語でこう言った。
「交替で番をしてますが、通信簿に結びつくのです」。  

 まともに付き合ったら損をするのはシナも韓国も共通である。

「宮崎正弘の国際情勢解題」より転載します。