【日中友好はいらない】
南京郊外に雨花台と言う小高い丘陵がある。支那事変の際には蒋介石がこの丘に堡塁やトーチカを築く。日本軍が駆逐した後処理に行くと、出入り口が外から封鎖され兵士の足は鎖で縛られていた。

続く南京戦でもシナ軍は城門の上に機関銃を据え、逃げようとする仲間に銃弾を浴びせる。その間に蔣介石は重慶まで逃げ落ち、南京司令官の唐生智も兵を残して逃亡する。こうした死体の山を「日本軍がやった」と江沢民は言う。

この雨花台はシナの鈴ヶ森にあたり明の時代からの処刑場である。ここで向井敏明・野田毅両少尉、田中軍吉大尉も処刑された。三名とも東京日日新聞(毎日新聞)が「百人斬り」と報じた当人である。

上海から南京までのほぼ2週間でどちらが早く百人を斬るか。その競争を毎日新聞の浅海一男記者が報じた。最終的に野田少尉が106人、向井少尉が105人。勝負は引き分けだったで終わる。

この記事が戦後問題となり、二人はBC級裁判にかけられた。だが当時は小隊長と大隊副長で敵兵を斬る立場になく、一人は負傷で戦線を離れていた事も判り釈放された。

浅海が書いた与太記事だった訳で、同紙は『昭和史全記録』に「百人斬りは事実無無根」だと訂正している。だが二人は再召喚されて南京に送られて死刑を宣告された。

田中大尉は山中峯太郎『皇兵』の「三百人を斬った田中隊長の刀」を根拠に死刑判決が出たのである、二人の少尉は存命していた浅海に「嘘だと認めて」と頼んだが、浅海は嘘を付き続けた。

「百人斬り」が裁判にかかっている。被告は与太記事を載せた毎日新聞と残虐日本軍を「中国の旅」でどぎつく脚色し連載した朝日新聞と本多勝一である。

毎日新聞は一度認めた「事実無根」を撤回し「記事は事実」と主張する。自社のデタラメな記事で二人が殺された事に反省する素振りも無い。本多も「そういう過去の残虐を認めてこそ日中友好」と実に見苦しい。

以上「中国への断行宣言」高山正之著より

続いて「頂門の一針 6762号」より転載します。

【パー券 消えた外国人禁止】
━━━━━━━━━━━━━━━━
【阿比留瑠比の極言御免】 

 政治資金収支報告書への不記載で始まった政治とカネの問題が、派閥解消への問題へと論点ずらしされたようで得心がいかない。自民党の政治刷新本部は23日、政治改革の中間とりまとめ案を提示した。派閥による政治資金パーティーの禁止を盛り込んだが、政治家個人が開く場合の外国人によるパーティー券購入の禁止は入らなかった。 

[献金ならクビが飛ぶ]

 この問題ではかねて、政治資金規正法が外国人からの献金を禁じているのに、事実上の寄付に近いといえるパーティー券購入は自由であるのは抜け穴になっていると指摘されていた。

自民党の有村治子元女性活躍担当相が同日SNSでこう問題提起していた

 「外国人による【寄付】は禁じられる一方、【パーティー券購入】には制限がない。事実上どちらも、政治活動への経済的支援であることに変わりなく、(中略)日本の政治が、外国勢力から支配や干渉を受ける制度的脆弱(ぜいじゃく)性を持ち続けることになります」

有村氏は平成28年10月6日の参院予算委員会でもこの問題をただしており当時の高市早苗総務相はこう答弁している。

 「(政治資金規正法の)規定が設けられた趣旨は、日本の政治や選挙が外国の勢力から影響を受けるということを未然に防止する趣旨であると承知をいたしております」

 ある政治家のパーティー券を中国や北朝鮮が大量かつ継続的に買い続け政治家がそれに依存するようになればどうなるか。いずれ取り込まれて身動きできなくなることは、小学生にだって分かる。

 実際、23年3月6日には、当時の菅直人内閣の前原誠司外相が在日韓国人から25万円の違法献金を受けていたことで外相を引責辞任している。

 この時は、菅首相自身の資金管理団体がやはり在日韓国人から約4倍の104万円の違法献金をもらっていたことも発覚した。ところが同月11日、まさにその問題を菅首相が国会で追及されていた絶体絶命のタイミングで東日本大震災が発生し、問題はうやむやのまま延命したのだった。

 外国人からの寄付は閣僚のクビが飛ぶほどの重大事であるのに、外国人のパーティー券購入は度外視するのは筋が通らない。

[議論あったのに]

 それも自民党の政治刷新本部ではたまたまここまで話題が及ばなかったというのであればともかく、16日の本部会合では小野田紀美元防衛政務官が発言しているのに、中間取りまとめは跡形もないというのは不自然ではないか。

X(旧ツイッター)の投稿によると、小野田氏は以下のように論じたという。「派閥の是非がメイン議題になっているのはおかしい。そもそもこれは派閥の問題ではない個人の政治資金パーティーでの過少記載もあった」

 「『自民党』だけの問題ではない。個人の政治資金パーティーにかかる疑惑は他党でもあった。派閥の問題云々(うんぬん)ではなく『政治資金パーティー』のあり方が問題なのである」

 「パーティー券を某外国人が沢山買っていたことが問題になった事例も自民党議員にあった。この抜け穴は絶対防がなきゃいけない」

詳しくは直接、小野田氏の投稿を読んでもらいたいが、重要な論点である

 22日の政治刷新本部では有村氏も小野田氏の言葉を引いて発言し、23日の同本部では事務局から有村発言への言及があったというが、中間取りまとめにこの本丸は反映されていない。やはり納得できない。 (産経新聞論説委員兼政治部編集委員)

☆☆☆☆☆☆☆  松本市 久保田 康文   産経新聞令和6年1月25日号採録