【日本人の感性を呼び覚ます時は今!】
「日本人は虫と話をするために日本語を生んだんじゃないかな」
ブンジュ村村長の言葉です。

「日本人の脳」著者・角田忠信教授が日本人と他民族の脳との違いを研究した結果があります。
それは「日本人が特別ではなく、日本語に秘密がある」と分かったのです。

西洋人は虫の音をノイズ(雑音)を処理する右脳の音楽脳で処理します。
でも、日本人は虫の音を左脳の言語脳で、会話のような「声」として受け止めます。
日本人の脳は、虫や動物の鳴き声、小川のせせらぎ等をノイズではなく「言語」として捉えているのです。

春の小川はさらさら流れ、秋の虫はチンチロチンチロ、スィッチョンスィッチョンと鳴きます。
桃が川を流れると「どんぶらこどんぶらこ」なんです。

「風がそよそよ吹く」。これは風の音を聞いているのではありません。
風の音は「そよそよ」とは聞こえなくて、風の「声」を聴いているのです。

音楽を言語として紐解いた傳田文夫先生によると、日本人が情緒を感じる音には共通点があるそうです。
いずれも音と音の間に不定期な「間」があり、子音が弱くいつの間にか「母音」になっていくと言う共通点です。

「ゴオオオーーーン」と言うお寺の金の音。この母音の余韻に情緒を見出すのが日本人の感性です。
歌舞伎、民謡、童謡、演歌には母音の余韻を引っ張る日本人の感性がもろに出ています。

日本人のルーツは1万年以上も遡る事ができる、世界で類を見ない珍しい言語です。

日本語を生まれた時から学ぶ私達は、生まれた時から自然と共感共鳴できる感性を培ってきたのです。

以上「今日誰のために生きる」ひすいたろう×SHOGEN

続いて「頂門の一針 6753号」より転載します。


【民主主義を守った!】   黄文雄

中国の情報工作から「民主主義を守った!」台湾総統選 頼清徳勝利の意義

13日の台湾総統選挙で、民進党の頼清徳氏が勝利し次期総統の座を獲得しました。ただ、選挙期間中は中国による工作や情報操作が多数あり、今回の当選はいわば薄氷の勝利。台湾出身の評論家・黄文雄さんが「中国の介入を受けながらも民主主義を守り抜いた」と評価する、選挙戦の舞台裏や今後の見通しを解説します。(メルマガ 黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」より)

台湾の次期総統に頼清徳氏(民進党)
台湾総統選挙は、民進党の頼清徳副総統が558万5019票を獲得し、2位の国民党・侯友宜の467万1021票に約90万票の差をつけて、次期総統の座を得ることができました。

1996年に総統選の直接選挙が導入されてから、同一政党が3期連続で政権を担うのは初めてのことです。頼清徳は5月20日に総統に就任します。

ただ、今回同時に行われた立法院選挙では、民進党は51議席と過半数の57議席を取ることができなかった一方、国民党52議席と、ねじれ状態となっており、今後の政権運営には困難が予想されています。

今回の選挙で予想外の大健闘を果たしたのが、第3勢力である民衆党の柯文哲候補でした。得票率が頼清徳40.5%、侯友宜33.49%だったのに対して、柯文哲は26,46%の369万466票。これは今後のさらなる飛躍が期待できる数字だったといっていいでしょう。

一方、民進党は2016年選挙では56.12%、2020年選挙では57.13%といずれも5割を超える得票率でしたが、今回は40.05%にとどまったかたちです。

【関連】なぜ海外は「日本人の危機突破力」に驚嘆するのか?能登地震で再認識された節度と忍耐、不撓不屈のニッポン精神

選挙戦は「中国による情報操作との戦い」だった
次期総統になることが決まった民進党・頼清徳は、今回、中国による情報操作がひどかったと述べました。

たとえば台湾の人気バンドである「五月天」は、中国の国家ラジオテレビ総局から中国を支持する意見を表明するよう求められ、五月天が拒否したところ、中国当局が11月に上海で開いたコンサートに「口パク」疑惑があるとして、調査対象になったことを発表しました。

要するに、要求を断った嫌がらせです。

● <独自>中国、台湾人気バンドの「口パク」を調査 台湾当局、総統選へ「圧力」と分析

もっとも、選挙直前に国民党・馬英九元総統が外国メディアに対して、「習近平を信用しなければならない」「統一は受け入れられる」などと発言、これがきっかけで国民党から票が逃げたと言われています。侯友宜候補もわざわざ「(馬英九の考えに対して)私は違う」とコメントするなど、火消しに追われていました。

● 台湾・馬英九前総統 中国・習近平国家主席を「信用しなければならない」 波紋広がる

ただ、その逃げた票は民進党ではなく民衆党に向かったようです。というのも、現在の台湾は新型コロナの影響で景気が悪く、とくに若者の失業率が高いため、若者の票が政権与党の民進党ではなく、民衆党に流れたと見られているからです。

いずれにせよ、頼清徳新総統は、今後、難しい舵取りを迫られることになります。鍵となるのは、民衆党の動きでしょう。国民党も立法院で単独過半数を持っていません。民衆党を味方につけたほうが、過半数を握れることになるわけです。