【祖国愛を誇る米国の移民】
日本人に会った事も、日本に来た事もないルース・ベネディクトは「菊と刀」と云ういい加減な解析書を書いて、日本人を「恥の民族」と云った。
彼女の口吻に習えば、米国人は「恥知らずの民族」と云える。

「ニューヨーク・タイムス」のウォルター・ディランは、スターリンに関する記事でピューリッツァーを受賞した。
すると、米市民が抗議してピューリッツァー賞の返上を申し出る。抗議したのはウクライナ出身者の米市民であった。

人種の坩堝たる米国では、夫々が移民であるから出身国家を誇りにして、祖国を愛する氣持ちを尊重する。

名門ゴルフ場ロスアンゼルスCCの南1キロにユダヤ系「ヒルクレストCC」がある。スピルバーグ、カークダグラスなど名士が並び、いつの間にか立場が逆転した。

ベトナム戦争で米軍が撤退を決めた時、カンボジアのモン族が行き場を失った。結局、米国がモン族を引き取り年金として月500ドルを支給する。

場所はロスの東100キロのモハべ砂漠だ。冷戦後旧ソ連から引き取られたユダヤ人は、ハリウッド近くに移住し年金は1人当たり月800ドルだった。

モン族との違いは、ユダヤ系米市民の影響力に尽きる。その影響力の行使は、祖国を大事にする米市民の当然の権利と評価されている。

一度その祖国愛が衝突した事がある。
イタリア系マーロン・ブランドが「ユダヤ系の握るハリウッドでは、支那人は馬鹿な小悪党、イタリア人はマフィア、そしてユダヤ人はヒーローと決まってゐる」と不満を漏らした。

これにユダヤ系団体が抗議に立ち上がり、マーロン・ブランドは泣いて謝罪し、ハリウッド映画のユダヤ人ヒーローは不動の地位を占めた。

「祖国を大事にする」事が米国人それぞれのもう一つの特性と云える。

以上「モンスター新聞が日本を滅ぼす」高山正之著より

続いて2013年に配信した記事の再信です。

【チャイナとは支那】
当ブログでは「支那」という呼称を用い「中国」とは呼びません。「中国」という呼び方は明らかな国辱用語だからです。

「支那」という書き方を、蔑称だと言って騒ぐ人がいますが、現在ある中華人民共和国政府の、公式な英語表記は「People's Republic of China」です。中共政府自身が「支那」と名乗っているのです。

ちなみに、各国語での表記は、以下のようになっています。

英語    China(シナ)
ドイツ語  China(ヒナ)
オランダ語 China(シナ)
フランス語 China(シヌ)
イタリア語 Cina (チナ)
スペイン語 China(チナ)
ポルトガル語 China(シナ)
ルーマニア語 China(シナ)
チェコ語  Cina(チナ)
ギリシャ語 kive(キナ)
ポーランド語 Chiny(チニ)
トルコ語  Cin(チン)
アラビア語 (シーン)
ペルシャ語 Chinistan(シニスタン) ※ スタンは「国」をあらわす。
タイ語   (チン)
ラオス語  (チン)
カンボジア語(チャン)
マレー語  China(チャイナ)
タガログ語 Tsina(ツィナ)
インドネシア語 Cina(ツイナ)
ネパール語 (チン)
チベット語 (ギャナ)
ロシア語  (キタイ)
モンゴル語 (ヒャタド)
韓国語   (チュングゥ)

要するに、世界中のほとんどの国が、シナとかシーヌとか、チーヌと呼んでいるわけです。
ギリシャ、ラテン語圏で「秦=シナ」が「シーナ」となるのは、それら語圏では、国名、地域名が女性形になるためです。

「China」というのは、もともとは「秦」の呼称が周辺諸国に伝わって、広まったものです。
紀元2世紀前後には、インドでは「チーナ・スターナ"China staana"」と呼んでいたし、ギリシアでは紀元前後からシナ(Θηνα)と呼んでいました。

「支那」の文字は、インドから仏教が隋に伝来した当時に、梵語で書かれた経典にある「チーナ・スターナ"China staana"」を当時の訳経僧が「支那」と漢字で音写したことが由来です。単なる当て字です。

中華人民共和国で最も権威あるとされている「漢語大詞典」という国語辞典には、「支那」は、「秦」の音の訛りで、古代インド・ギリシャ・ローマ・日本などがわが国を呼ぶ名である」と書いてあります。
「支那」の文字も、「単なる名称であって別段の意義はない」と明記されています。

つまり、中共国内でさえ、「支那」を差別用語とする概念は存在していないのです。

では「中国」という呼び方はどうなのか。この呼び方は、支那人にとっては「わが国」であり、「世界の中心の国」という意味を持ちます。けれどこれは、あくまで「支那人にとって」の「中心」です。
我々は支那人にとっては外国人なのですから、支那を中国と呼ぶ必要など、まるでない。

ちなみに韓国語(朝鮮語)では「チュングゥ」と呼びます。「チュングゥ=チュウゴク」です。

なぜ朝鮮半島では「チュングゥ」と呼ばれているかといえば、朝鮮半島は李氏朝鮮の時代、支那の属国だったからです。
支那の歴代王朝は、支配下に置いた周辺諸国に対して、自国を「中国」と呼ぶように強要したのです。
つまり、支那を「中国」と呼ぶ国は、中国の属国だ、ということです。