【国防は国際法】
(読者の声4)「在米のKM生」様のご意見がありました。感想を記します。
1. ソ連の崩壊とは、秘密警察組織の犯罪支配の崩壊ということである。
それなのにマフィアの幹部プーチンが過去の犯罪統治の復活を夢想している。
重要なのはプーチンに人間の道徳観がないことで、KGB集団が犯してきた大量殺人の罪が分っていない。
そして歴史は繰り返さないという大原則を知らない。
二枚舌のプーチンはシベリヤの凍土から狡猾獰猛なヒグマが蘇ったようなものです。時代錯誤の化物です。

2. ロシア人も信用を失った。
中世ピョートル大帝の宮廷を訪ねた英国大使が、獣人だったと帰朝報告をしたことが伝わっている。
その後ロシア人はロシア正教の普及で人間化したが、20世紀道徳のない共産主義が宗教を撲滅したのでロシアは再度獣人に戻ってしまった。
それが今である。平気で嘘をつき犯罪を犯す。ネクタイを締めているが道徳を知らない野蛮人です。

3. イスラムテロは、過去の栄光の回復ではなく、キリスト教文化の浸透への反発ではないか。これはよく理解できないが。

4. 日本の真珠湾反撃は、米国の古い植民地拡大(満洲獲得)の圧迫に対する自存自衛の反撃であった。
米国の極東戦略は1899年のジョンヘイ長官の支那門戸開放機会均等宣言路線にあった。
米国の外交界の長老、マクマレが1935年日本を滅ぼせばソ連が南下するだけと国務省に建言しても聞き入れない。
ルーズベルト政権の頑迷固陋の愚かさが分かります。
G・ケナンは、先見性のあるマクマレ論文を米国国際問題研究の第一等に挙げています。

5. 日本の大東亜共栄圏は自存自衛のためでした。
だから欧米植民地に軍隊を作らせ、行政官を育成し、民族主義を振興させは独立させた。
これは欧米やソ連の植民地抑圧主義とは全く反対の方針でした。
日本が日露戦争の結果併合した朝鮮は対ロシア防衛の緩衝地帯でした。
だから投資が多く利益はなかったのです。日本の支配により朝鮮人の人口は倍増しました。

6. 戦後日本の問題点はご指摘の通りです。
これは占領制度がつくった利権を、与野党政治家、官僚、経済人が独立後も保守し拡大しているからです。
そして最大の独立国家の基幹である国防を未だに再建しない。
これは国防体制が彼等の不正な利権構造を許さないからなのでしょう。
日本は異常です。しかしウクライナ戦争が、日本国民の目を覚ましました。

7. 国防は憲法に優先するので国防回復が第一です。
国防無くして国家なし、国家無くして憲法なし、です。
占領憲法は国際法ではないから、自衛隊を加えても国際的な意味はありません。
これも騙しです。国際的に正規軍と認められないとジュネーブ協定も適用されず隊員は危険です。

8. 国防の実際は拙速主義で、特例法で自衛隊に軍隊司法制度を加えることを提言したい。
これで国際的な正規軍になります。国防は国際法なのです。
   (落合道夫)
以上「宮崎正弘の国際情勢解題」より

続いて「頂門の一針 6145号」よr

【変見自在】【読んでも分からない】  高山 正之 

新聞記者生活で何度か上とぶつかった。

 その一つは戦後間もないころ日本人操縦士が米政府に雇われ、B17爆撃 機でソ連や支那にスパイを送り込んでいたという特ダネを取ったときだ。

 操縦士の中には日航機長になった人もいて、生々しい証言をしてくれた。

 文句なしのネタだ。長期連載もやる気だったが、編集責任者は「日米関 係は微妙な時期にある。米国に不都合な話は載せられない」からボツだと いう。

 意味が分からない。何度も説得したがダメで、しょうがないから文藝春 秋で発表したらサンスポ芸能部に左遷された。

 インディラ・ガンジー暗殺に続いたシーク教徒の大虐殺の報道でもぶつ かった。

まだ燻るシーク教徒の遺体の遠景写真をカットに使たら「朝食時に読む新 聞に相応しくない」とボツを言ってきた

 宗教に絡む憎悪の凄まじさが一目で分かる。アングルもいい。読者には 食事どきに読むなと言えば、と反論してまた処分された。

 メキシコ南部で起きたマヤの反乱ルポでも上と意見がぶつかった。スペイン人はここで黄金を奪い、男も女も殺し、処女だけは生かし、犯 した。

 それで混血のメスチソが生まれ、今ではメキシコ人口の6割を占める。 より白ければ社会的にいい位置につけた。

 一方で森に逃げたマヤの末裔も1割を占めた。ご先祖様なのに世間は汚 いものを見るように存在を無視した。

 それでも政府は彼らに文化の光を、と森から出して近代的な村に住まわ せた。

 生活は保障されたが、ただ村を出ることは禁じられた。それが不満で蜂 起したのがその時の反乱だった。

 隔離村で機(はた)を織(お)る少女に話を聞けた。彼女は「先祖が森に逃 げたのを恨む」と言った。「逃げずに犯されていたら白い血を貰え、外に も出られたのに」

 彼女はまた同じ肌色の日本人が高級メスチソを通訳に使い、指図してい る姿にも素直に驚いていた。

 確かに通訳はほとんど白人に見えたが、メスチソ特有の悩みがあった。

「赤ん坊が生まれてくるとき白人顔か、それとも先祖の血が蘇るか、それ が怖くて・・・・・・」

 そういう己の血への不条理な嫌悪感も織り交ぜて送稿したら、ボツだった。

 たった100行の中に犯すとか人種差別的な言葉とかが36カ所もあった か らだと上は説明した。

 反乱は優れて人種問題なのに人種を語るなという。なぜなら日本では人種と宗教を人権と見做し、書かない方向にあった。

 その分、よその国のことは良く書く。そのためなら特ダネだって没にする。

 それでも産経はまだいい方で、例えば朝日は在日の犯罪者ですら通名表 記して民族を消す。

 和風ペンネームを使う在日の作家に、日本批判をやらせた。ほとんど八 百長だ。

 些末な韓国報道はそれでもいいが、他の国際問題を人種、宗教抜きで書 いたら意味不明になる。

 マヤ反乱と同じころ、ハイチに米軍が出動した。大統領と軍部の対立だ と新聞は書いたが、実際は白人混血の黒人と純粋黒人の対立だった。

 白人が協力してみな混血児にするしか解決はないと言われる。

 ウクライナ問題もまた人種宗教が複雑に絡む。

 ウクライナはロシアと同じスラブだが、西半分はカソリックで東側が プーチンと同じ東方正教会系になる。

 その東側でもスターリンに餓死させられたホロドモールの記憶が残る。

 もう一つ。そのウクライナはユダヤ人殺戮のポグロムの本場だった。そ れを題材にした『屋根の上のバイオリン弾き』はオデッサで書かれた。

 そしてゼレンスキー大統領も、彼の背後に控えるオリガルヒのコロモイ スキーもともにユダヤ系だ。

 そして後方から支援するNATOはロシアと同じ東方正教会系のセルビ アを倒している。そのどれも新聞は書かない。だから読んでも分からない。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 松本市 久保田 康文 採録