ということで、店頭で使う解説文を書けと、大山から命令されました。
で書きました。仕事が早い!(笑
以下、その文章。
一言でいえば「痛快!」。ルーツミュージックへのオマージュを込めたどこまでもポジティブなロックンソウル。必聴。
最初にこのアルバムを聴いたとき、なんて前向きなんだろうと感じた。「昨日より今日、そして今日より明日」、そんなメッセージが込められている。単にストレートなだけではない、60年代から70年代のR&Bやサザンロックへの敬愛を音に込めながら、どこまでもポジティブなメッセージを、ボーカルの大山は届けてくれる。
このアルバムを聴いて元気になる、という声はよく聞くが、なぜ元気になるのかは、このポジティブな歌詞のせいだけではない。サウンドが深いのに小難しくない。そして、実は、とてつもなくよく研究されている。杉山章二丸(元タイマーズ)のドラムスとさとう純のベースからなるリズム隊は、もはや完璧で、音の屋台骨をガッツリと支えている。その上に乗っかるギター小僧かっつんのカラフルでいてブルージー、そしてファンキーなギターは、アルバム全体を通じてバンドの音に強烈なバリエーションとメリハリを与えている。リーダーであり、ソングライターのボーカル大山は、魂を込めてその倍音のきいた説得力の塊のような歌を歌う。昔のブルーハーツやエレカシに通じる渾身の歌である。これで、悪いはずはなかろう。
たとえば、サム・クックやオーティスが、そして、レイナードスキナード、オールマン、イーグルスやドゥービーが、曲のそこかしこに見え隠れするが、それは、敬愛や憧れだけではなく、「昇華」である。好きだから真似をしてるのではない。自分たちの音としてアウトプットする。
素晴らしいということばは、陳腐だが、「素晴らしい音」と表現するほかないのである。録音も素晴らしい。プロデューサーを務めた岸村正実氏の手腕には脱帽である。コーラスのアレンジや、時々効果的に入ってくるキーボードも岸村氏のアイデア。アルバムの、からっとしていながら軽くはないほどよい重厚感は岸村氏の功績だろう。
とにかく、このアルバムは何度も聴いていただきたい。聴けば聴くほど好きになるはず。こんな日本語のロックにはそうそうお目にかかれない。全く痛快なアルバムである。
2014年12月
福丸レコーズ代表
福田YAYA安洋