二年経ってまた来日したイエス。

スティーヴ・ハウもそろそろ見納めかも、と思って観に行った来日公演から5年が経ち、早くも3度目の来日。

アラン・ホワイトが居なくなって2度目、イエスとしては12度目の来日です。(ABWHとARWを入れれば14度目)


1973年の初来日から51年が経ち、イエスを名乗っていますが、当時のメンバーは喜寿(77歳)のスティーヴ・ハウ一人だけになりました。


正直もうそろそろよいかな、とも思いましたが、英国の友人がわざわざ来日するというので、公演後に一緒にビールを飲むために東京初日に参戦しました。

メンバーと観客に相応しく「敬老の日」です(苦笑)


前回の来日公演最終日に味をしめて、最初からお気楽な二階席でのんびりと観ることにしました。我ながら熱量が低いです。

セットも春の欧州公演と変わり映えがしないだろうと予想がついていましたので、「海洋地形学メドレー」を生で聴ければ良いや、と思うことにしました。


1,000円をケチったわけではありません(笑)


会場はイエスでは馴染みのない「昭和女子大学人見記念講堂」。2,000人クラスの会場で、オーチャードホールとキャパに大差はないですが、山手線から外れているので少し「都落ち」な感じです。初めて来ました。


事前物販の時間帯には行けなかったので、ツアーパンフはご親切に友人が買ってくれました。感謝ですこちらも予想どおり一部5,500円でした。



1994年のトークツアー以来開催される仙台公演の会場は800人ちょいの小ぶりな会場だそうで、それはそれで良いかも、と思いましたが泊まりで行く気力は最早ありません。日帰りはなおのこと。

でもバンドは仙台には泊まらず日帰りなんだそうです。



開場後の物販は大行列


タワレコが出店


【コンサートの様子】

これから公演を観る方はご注意。以下はネタバレありです。


二階席は大学の階段教室のように結構勾配がついていたのでとても観やすかったです。やはり首も楽✌️


ショーは15分のインターミッションを挟んだ二部構成でした。(欧州公演と同じ)

さすがのハウ爺も立ちっぱなしは辛くなったのかな。


5分遅れの17:05に公演が始まって、終演して客電が点いたのが19:20でしたから、正味2時間のライヴでした。

今回は座席からのスマホ撮影が解禁されました。(プロカメラはNG)

どのみち二階席からでは豆粒ですが。



①オープニングSE

オープニングは、1990年(ABWH)、2012年、2014年の来日以来のブリテン「青少年のための管弦楽入門」でちょっと新鮮でした。


②ヴィジュアル

今回はプロジェクター/レーザーなどのヴィジュアル・エフェクトが全く無く、舞台照明だけでした。

プロモーターの経費削減なのかはわかりませんが、イエスの伝統なのにマイケル・テイトに叱られまっせ。


「ハウ爺の絨毯」がよく見えました。


③目玉

ツアーの目玉は「海洋地形学メドレー」だと思うのですが、自分的には「アメリカ」(インストバージョンでほぼハウのソロ)がとてもよかったです✌️


④ハウのアコギ

今回は珍しくハウのソロコーナーがありませんでした。

代わりに「海洋地形学メドレー」の中で「古代文明」の「Oceans Cadenza〜Leaves Of Green」でアコギを披露しました。



⑤セットリスト

セット(後記)は予想どおり、春の英国ツアーと同じでしたが、「It Will Be A Good Day」と「クジラに愛を」が省略されました。

その分尺が短くなったと思います。

3日間同一会場の初日、しかも祝日で早めのスタートだからケツカッチンでも無いのに・・・😭


⑥その他

・ハウ爺がまた痩せたのではないか、との声あり。

・シャーウッドも少し痩せた?(遠目だけど)

・デイヴィソンのヴォーカルにリヴァーヴかけ過ぎじゃないの。(特に「時間と言葉」)

・シェレンのドラムにはやはり慣れません。イエスの曲に向いていないと思います。

・ダウンズ特有の独特の間合い(拍とリズム)にも違和感がある曲がありました。違和感の全くない新曲をもっと演奏すれば良いのに。

・リリースされた時から冗長だと思っていた「海洋地形学」が抜粋・凝縮されてメドレーになると、物足りなくてオリジナルを聴きたくなる不思議。



【セットリストと出来栄え】

マシン・メサイア △

アイヴ・シーン・オール・グッド・ピープル △

ゴーイング・フォー・ザ・ワン ○スチールギター

アメリカ(インストバージョン) ◎ハウのソロ

時間と言葉 ○

世紀の曲がり角 ○

シベリアン・カートゥル △


(インターミッション)


南の空 △

★カット・フロム・ザ・スターズ ○

海洋地形学メドレー ◎

★は新曲


(アンコール)

ラウンドアバウト △

スターシップ・トゥルーパー ○

(あくまでも個人の感想です)


「アメリカ」のインストを、ハウは「サザン・ソロ」と言ってました。



不満もありましたが、最後にハウの「ワーム」のソロを聴いちゃうと、納得して不思議と許せちゃうんですよね。

なお優しい観客の皆様は大喜びでとても良い反応でした。好きなのね♡


コンサートは期待以上でも以下でもありませんでしたが、リラックスして楽しめました。

そしていろんな方に会えたのも、同窓会みたいで楽しかったです。



今回は東京2日目、3日目のチケットの売れ行きが芳しくなかったようです。今まで東京で完売しなかった記憶はあまりありません。人気が落ちているのか、高齢になった観客が亡くなって減っているのかわかりませんが、こんな売れ行きじゃ最後の来日になるかもしれませんね。

明日18日(水)、明後日19(木)はまだ当日券ありますから行ってあげてください。


ハウよりもっと高齢のジョン・アンダーソンが来年本当に来日したら、必ず「見納め」に行きたいと思います。



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