◾️『ミュージック・ライフ』元編集長の回顧録



Title : 最低で最高のロックンロール・ライフ

Author : 水上はるこ

Country : 日本

Year : 2024

Pages : 312(A5版)

Language : 日本語

Publisher :  シンコー・ミュージック・エンタテイメント


ビートルズの初来日公演を18歳の新入社員の時に観て、『ミュージック・ライフ』元編集長(1975〜1979)でもあった水上はるこさんの回顧録です。


数多くのアーティストが登場しますが、プログレ目線で言うと、ジョン・ウェットン、ヴァンゲリス、エディ・オフォードらの貴重な取材(+α)譚を収録。


またポール・マッカートニー&ウイングスの二度にわたる幻の来日公演時(二度目はポールが成田で逮捕された衝撃を覚えている方もいらっしゃるでしょう。スネークマン・ショーのネタにもなりました)の話も。


以前一部だけ水上さんのウェブコラム(現在は書籍化されたため閲覧不可)で読んだことがあります※が、クリムゾン時代に出会ったジョン・ウェットンとのほろりとする思い出、当時世界中の映画界から大金で引く手あまただった巨匠ヴァンゲリスが何故日本映画「南極物語」のサントラを引き受けたのか、イエスやEL&Pを聴かないエディ・オフォードの個人的な音楽的嗜好など、とても興味深い秘話が語られています。

※注.本書の後半は全て書き下ろしです。


アーティストを間近で見た歴史の生き証人の、雑誌の記事にはならなかった貴重な証言集です。

2020年にライフサインズ(!)の英国クラブ・ツアーを観に行かれた水上さんの最後の書籍だそうです。




◼️「僕はいろいろなミュージシャンとジャム・セッションをしてきたが、これは絶対に無理だっていうのがある。イエスのアラン・ホワイトとクリス・スクワイアとジャムったときは、まるでピカソと演奏しているような気分だった」(ウェイン・パーキンス談)- 本書より

(初耳でした。何のセッションでしょう?)


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