◼️DVDAの終焉
アマゾンで中古盤売っています。
CDの次世代規格としてSACDと同時期に登場したDVDオーディオ。現在もSACDがリリースされているのにDVDオーディオのリリースはほぼ無くなってしまいました。ブルーレイ・オーディオに取って代わられたとも言えるかもしれません。
象徴的だったのはDVDオーディオ派だったパナソニック(テクニクス)がSACDプレイヤーを出したことです。ソニーがVHSデッキを発売したのを思い出しました。
終焉のサインです。
DVDオーディオはSACDに迫るスペック(帯域やダイナミックレンジ)を持ち、対応プレイヤーも多く、ハイブリッドSACDがCDプレイヤーで聴けるようにDVDプレイヤーでも音が聴けたのに何故普及しなかったのでしょう。
オーディオマニア様は少しでもスペックの高いものを求めるからでしょうか。加えてハイブリッドSACDは一番普及しているCDプレイヤーでも聴けて、リッピングもできるのも功を奏したのかもしれません。
キング・クリムゾンが比較的多くのタイトルを出しましたが、イエスは7タイトルのみ出ています。
ティム・ウェイドナーがミックスした2002年の『マグニフィケイション』と『こわれもの』に、スティーヴン・ウィルソンがミックスした2013年〜2016年発売の5タイトル(『ザ・イエス・アルバム』〜『リレイヤー』)のPanegyric盤です。(ブルーレイも同時発売)
いずれも96kHz/24bitのステレオ & 5.1が収録されていますが、DVDプレイヤーでも聴けるステレオ & 5.1(ドルビーやDTSなど)も収録されています。
このほかにJVC USA(米国ビクター)がDVDプレイヤー販促のために出した非売品プロモ(『マグニフィケイション』+『ハウス・オブ・イエス』)があり、『ハウス・オブ・イエス』は『ラダー』を制作したマイク・プロトノコフがミックスしています。
この『ハウス・オブ・イエス』のサラウンド・ミックスはDVDオーディオでは発売されませんでしたが、コロンビアが出した日本盤のDVDビデオで聴くことができます。(ただし音声はドルビー・デジタル&DTS)
現在サラウンド・ミックスはブルーレイに収録されることが増えて、リッピング用にCDを同梱するパッケージも増えているように思います。ドルビー・アトモスという新しい空間オーディオまで登場しました。
もうDVDオーディオが出ることは無いでしょうね。
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