スティーヴ・ハウがイエスに加入した当時のことを語っている1982年のインタビュー映像をビル・ブルフォードが公開しました。
スティーヴがレコーディングやビルのことを語っています。(下の動画)
スティーヴの話は動画を見ていただくとして、興味深いのはこの動画にビルがつけたコメントです。
珍しく『ザ・イエス・アルバム』について語っています。自分は初めて聞きました。
以下に拙訳。
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スティーヴ・ハウは、初期イエス時代からの最も古く、最も親しい友人である。
このインタビューの時点で、『危機』のレコーディングからすでに10年ほど経っていた。
また何年も彼は彼のソロ・アルバムのトラックを私に依頼してくれた。特に1991年のアルバム『タービュランス』のタイトル・トラックは、腹の底から火が出るような感じがしたのを覚えている。
どうして彼がこの1982年のドキュメンタリーに出演することになったのかはよくわからない。おそらくプロデューサーがボルチモアを訪れたときに彼を探し出したのだろう。
私はインタビューに立ち会っていない。
スティーヴン・ウィルソンのドルビーアトモス・リミックスを最近再生した際、「ユアズ・イズ・ノー・ディスグレイス」を聴いた。
10分近くあるこの曲は、明らかに『ザ・イエス・アルバム』のリード・トラックだ。
私はすぐに、さまざまな感情や観察に襲われた。
ハモンド・オルガンと2台のレスリー・キャビネットの音のなんと素晴らしく硬質なことか。
リード・ヴォーカルの明瞭さ、バッキング・ヴォーカルの自信。今日のウクライナにも当てはまるような理路整然とした歌詞。
ドラマーのストップ&スタートの多さ(1曲の中で6回の出入りがある)。
ライドシンバルをほとんど使わない。ほとんど全曲、ドラマーの右手はハイハットにかかっている。
ドラミングのなんと無味乾燥なことか、あるいはなんと軽いプレイヤーなことか。
7分18秒のベースとバスドラのユニゾン(「Yesterday, a morning came...」)はオーバーダブのように聞こえるが、やった覚えはない。
ギターのスティーヴ・ハウは、彼が影響を受けたものすべてが、唯一無二のギター・ヴォイスに集約された瞬間を捉えた。
ギター・ブレイクのステレオ・パニングをいじったのは失敗だった。音楽に没頭しているときに、そんなことができるレコーディング・エンジニアがいることを誰も思い出したくない。
リック・ウェイクマン以前は、ギター・ソロが支配的なポジションをフルに活用し、オルガンは基本的にコード・サポートにとどまっていた。
この曲の4分間は、スティーヴの卓越したギター・プレイに集中している。ストレートなソロもあれば、フィルもある。
この曲が収録されているアルバムは、そのまま4分のアコースティック・ギター・ソロへと続く。
リック・ウェイクマンが登場したことで、ギタリストが時折見せる過剰な表現に、生産的な反面教師として機能するようになったと言えるのではないだろうか。リックの登場は、確実に物事のギアを上げた。
これらの「ユアズ・イズ・ノー・ディスグレイス」やスティーヴ・ハウに関する見解は、いずれも侮蔑的なものではない。ただの観察だ。
現在では10分の曲で誰かの注目を集めるのは難しいだろう。
多くの人が気づいているように、物事は変わらない。我々が変わるのだ。
優しい言葉をありがとう、スティーヴ!