◾️ロバート・フリップから盗んだ



2024年3月19日

By Grant Moon(Prog)


2015年、多忙なベーシスト、ビリー・シーン(ミスター・ビッグ、ワイナリー・ドッグス、サンズ・オブ・アポロ)は、キング・クリムゾンのアルバム『レッド』へのこだわりと、ロバート・フリップとの経験について語った。


「高校時代、私には音楽好きの友人たちのネットワークがあった。私がグループに持ってきた初期のプログレ・バンドのひとつがジェスロ・タルで、その後、他の仲間のひとりがジェネシスを教えてくれた。

でも、それ以前からキング・クリムゾンに夢中だった。ごく初期のホーン・バンドのひとつがシカゴやブラッド・スウェット・アンド・ティアーズをやっていて、『風に語りて』もやったよ」


「数年前、私はあらゆるメディアから遠く離れた場所へ2週間旅に出た。『レッド』のCDを1枚だけ持って行き、毎晩聴いた。これは本当に史上最高のレコードのひとつで、絶対的な傑作だ。

編曲の面では、モーツァルトやベートーベンの交響曲と同じクオリティだ。ジョン・ウェットンのヴォーカルは、曲の内容に完璧に感情的にマッチしている」



「そして、ロバート・フリップのギター演奏と作曲技術は、他の追随を許さない。現代音楽のベンチマークだと思う。

ロバートに初めて会ったのは、私がミスター・ビッグと一緒にいたときの日本だった。

彼は仕事で来日していて、楽屋に会いに来て、ステージの袖から私の側でショーを見ていた。

演奏しながら、『ああ、このラインはロバートから盗んだんだ......これも彼のリフだ』と思っていたよ。

その後、私たちはホテルのバーでたむろして、彼はクリムゾンの話をしてくれた」


出典:

https://www.loudersound.com/features/billy-sheehan-king-crimson


◾️ビリー・シーンは、エディ・ジョブソンの2010年の来日公演(The Ultimate Zero Project)で来日して「レッド」を演奏しています。


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