◾️イエスの電撃復帰
Yes at Bristol Hippodrome
(1980年11月16日 英国公演初日)
By Chris Hewett
Bristol Evening Post 1980年11月17日
内部分裂と各方面からの痛烈な批判に苛まれた1年を経て、イエスが証明すべき何かを携えて英国に戻ってきた。
10年間バンドを率いてきたヴォーカリスト、ジョン・アンダーソンを半年前に失った彼らは、まるでドードー鳥のように死んでしまったかのように思われた。
しかし、新生イエスは新しい生のサウンドでブリストルに衝撃を与えた。
数ヶ月前にチケットを買い占めた熱狂的なファンは、音が鳴る前にスタンディング・オベーションをバンドに送った。
イエスがこのような自信回復を必要としていたかどうかはわからない。
しかし、彼らは将来有望としか言いようのない炎と熱意をもって演奏した。
特に新曲の「ウィ・キャン・フライ・フロム・ヒア」は、新メンバーのトレヴァー・ホーンとジェフ・ダウンズ(彼らはバグルスとのジョイント・ベンチャーでチャートの成功を収めた)が導入した、ダイレクトでハードエッジなサウンドを象徴する逸品だった。
また、優れたベーシストであるクリス・スクワイアがバンドを率いて「ユアーズ・イズ・ノー・ディスグレイス」を演奏するなど、古い名曲の数々が新たなセンスで演奏された。
デリケートな「同志」や素晴らしい「ラウンドアバウト」のようなアンダーソン時代の人気曲のほとんどは、新ラインナップが足元を固めるにつれて段階的に消えていくかもしれない。
しかし、もしイエス・マークIIが同じような水準の作品を作り出せれば、そしてその兆しがあれば、彼らは70年代初期のロックと同じように80年代のロックにも貢献できるだろう。
【セットリスト】
Young Person Guide To The Orchestra
〜Close Encounter Of The Third Kind
Does It Really Happen? ★
Yours Is No Disgrace
Into The Lens ★
Clap(スティーヴのソロ)
And You And I
Go Through This ★
Man In The White Car Suite ★(ジェフのソロ)
We Can Fly From Here ★
Tempus Fugit ★
Amazing Grace〜The Fish(クリスのソロ)
Machine Messiah ★
Starship Trooper
Roundabout
★新曲