◾️Camel Revisited



Artist:Camel

Title:Kosei Nenkin Hall, Tokyo, January 27, 1980

Year:1980


キャメルの1980年のアルバム『リモート・ロマンス』をサポートする来日公演のライヴ盤です。CDは持っていませんが、元になったFM東京の番組(1980年4月放送)をエアチェックした音源(元はカセットテープ)が出てきたので聴いてみました。

こんな内容でした。


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(コンサートのイントロSE)

皆さんこんばんは。アオキマコトです。ご機嫌いかがでしょうか。

ラジオをチューニングしている雰囲気はですね、実は今夜のコンサートが始まる前に会場に流されましたテープなんですけれども、このテープに乗って登場いたしますのが、ゴールデン・ライヴ・ステージ、今夜はイギリスのロックグループ、キャメル二度目の来日ステージをお送りいたします。

1月27日東京厚生年金会館大ホールで収録いたしました。


さて、このキャメル、結成が1972年の春と言いますから、今年で9年目を迎えたグループとなりますね。まあ色々9年の間にメンバーの異動やなんかがありまして、僕が今夜のステージのご紹介をしながら、メンバーを紹介して、そして曲に入っていきたいと思います。


まずステージ中央はドラムセット、アンディ・ワードです。大きな山台の上。そしてそのアンディ・ワードの山台の左側、少し小ぶりな山台がキーボードのキット・ワトキンス。この人はフルートも演奏いたしますね。

それから右側の山台、右側にセットされた山台がヤン・シェルハース。この人もキーボード奏者。つまりこのキャメルというグループはキーボード奏者は二人。この二人が操るシンセサイザーをはじめとする様々な楽器があのキャメル独特のサウンドを作っているというわけです。


ステージの前面は左側がベースのコリン・バース、右側がリーダー格、ギターのアンドリュー・ラティマーという5人編成。

曲目をご紹介することにいたしましょう。

まずは「残響」という邦題がつきました「エコーズ」、「 ヒム・トゥ・ハー」、「ネオン・マジック」

それではキャメルです。


「Echoes」

「Hymn To Her」

「Neon Magic」


さてここでキャメルの紹介をしておくことにしましょうね。

今回の来日メンバーの要でありますギターのアンドリュー・ラティマー、彼が15歳の時にギルドフォードというところで兄弟でバンドを組みましてね、何年間か活動を続けておりました。

でその後ここに越して参りましたベースのダグ・ファーガソン、それから彼の友人でドラマーのアンディ・ワード、この人も今回の来日メンバーに入っていますね。

この3人でブリューというブルースの3人トリオを結成いたしました。これがキャメルのルーツになっている。

これにキーボードにピーター・バーデンスを加えて1971年キャメルというグループが作られまして、そして72年にアルバム『キャメル』でデビューをいたしました。


1975年に『スノー・グース』というレコードを発売いたしまして、これが傑作として呼び声が高いんですけど、実は僕はこのキャメルのグループのアルバムというのはね、タイトルがとてもユニークと言いましょうか、なんかロマンチックなタイトルのものがとても多いと思うんです。『スノーグース』というのもとてもいいイメージなんですよね。

他にも『ミラージュ』蜃気楼とか、それから『ムーンマッドネス』なんていうでしょう。あの邦題は『月夜のファンタジア』というのがついておりますけど、なんか月に浮かれて踊り出すというような雰囲気があります。

それから一番新しいLPは『リモート・ロマンス』というんですがね、これはちょっと難しいなあ。リモートのロマンスというのはどういうのかな。少しこうイメージが湧かないというのがありますけれども。


最近のキャメルは、アルバムを制作するたびにメンバーをチェンジしておりますけれども、まあアメリカの演奏旅行、ヨーロッパの演奏旅行なんかで力をつけて、そして今日のメンバーを率いて日本にやって参りました。

昨年に続いて二度目の来日ということになるわけです。


それではパート2の曲目を紹介しておくことにいたしましょう。

まずは今僕が紹介いたしました有名な「スノーグース」から始めたいと思います。

続いて『リモート・ロマンス』新しいLPから「ウェイト」、そして「ノーバディ・ノウズ」。

それではラクダちゃん、キャメルの来日ステージです。


「Snow Goose」

「Wait」

「Nobody Knows」


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曲はYouTubeで聴けます↓


ちなみに「Nobody Knows」はキャメルの曲ではありません。Neil Larsenの「Jungle Fever」のカバーだそうです。



当日のセットリスト

Echoes ★
Unevensong 
Song Within A Song 
Hymn To Her ★
Neon Magic ★


Rhayader ★

Rhayader Goes To Town ★
Migration ★
Preparation ★
Dunkirk ★

(以上『スノーグースより』)


Rainbow's End 
Ice 
Who We Are 
Your Love Is Stranger Than Mine 
Never Let Go 
Encore:

Wait ★
Nobody Knows(Jungle Fever)★

★放送された曲



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