■ジョン・アンダーソン最新インタビュー



2024年1月26日

By Chris Catchpole(MOJO)


ジョン・アンダーソンはMOJO最新号で、かつてのイエスのバンドメイトであるリック・ウェイクマンとスティーヴ・ハウとの再結成の扉は開かれていると明かした。


「ザ・バンド・ギークスと話をしていて、ロンドンで演奏できたらいいんだけど、スティーヴが立ち上がって僕らと2、3曲やってくれるかもしれないし、リックもやってくれるかもしれないって言ったんだ」とアンダーソンはMOJOのマーク・ブレイクに語っている。

「それはただ話すということなんだ。自分ひとりで外で歌っていても、僕はまだイエスの一員だと思っている。自分の曲のように感じるんだ」


ウェイクマンとは2010年と2017年にツアーを行ったことがあるが、アンダーソンは2004年のバンド結成35周年記念ツアー以来、ハウともイエス名義でも仕事をしていない。


「僕たちはまだ友達だけど、つながってはいないんだ」とアンダーソンは言う。

「このままではいけないと思ったのは、コンピューターでMP3を送れることを知ったときだった。それでスティーヴとクリスに、同じ地球にいるんだから音楽を送り合おうじゃないか、とメールしたんだ。返信はなかった。もしかしたら、メールを受け取っていないのかもしれない」


2015年に結成時のベーシスト、クリス・スクワイアが、2022年にドラマーのアラン・ホワイトが死去したことで、70年代のイエスのクラシックなラインナップが再結成される可能性はなくなった。


「人生にはいろいろな経験や出会いがあって、振り返ってみると、昔は彼のことをよく知っていたけれど、今は違う」とアンダーソンはかつてのバンドメイトについて振り返る。

「アランは僕の結婚式(1997年に2番目の妻ジェーンと結婚)でベストマンを務めてくれた。

ふたりの夢を見たことがある。マウイ島にいたとき、天使が上を向いている夢を見て、クリスが涙を流しながら空を見上げていたんだ。翌日、彼がこの世を去ったことを知ったんだ」


インタビューの他の部分でアンダーソンは、プログレからポップ・スターに転身したフィル・コリンズと同時期にヴァージンと契約したことや、棚上げになっていたソロ・プロジェクトをフレイジャーのスター、ケルシー・グラマー※とミュージカルとして復活させるかもしれないことを語っている。

※Allen Kelsey Grammerはアメリカの俳優。NBCの『チアーズ』(1984年~1993年)とそのスピンオフ『フレイジャー』(1993年~2004年、2023年に再放送)の精神科医フレイジャー・クレーン博士役で有名になった。


「リチャード・ブランソンと彼の船で出会い、フィル・コリンズが契約した同じ週に僕も契約した。

突然、フィルが史上最高のソロ・アルバムのひとつである『Face Value(邦題「夜の囁き」)』を作り、ヴァージンは黒髪にアイメイクをした2人のパンクを南仏に送り込み、私が何をしているのか見に来させたんだ」とアンダーソンは言う。

※当時ジョンは南仏在住でシャガールと知り合った。


「偉大な画家マルク・シャガールを題材にしたアルバムと、ダフネ・チャーターズの『A True Fairy Tale』という本を題材にしたアルバムのために曲を書いていたんだ。彼らは聴いているものが気に入らなかった。音楽には何の問題もなかったが、ただ興味がなかったんだ。僕は、わかった、でもこれが僕のやりたいことなんだ、と言った。だから前金を返した。

でもまた取り組んでいて、ミュージカルか映画『The Story Of Chagall』の可能性を検討している。ケルシー・グラマーが興味を持っていて、監督する話も出ている」


出典:

https://www.mojo4music.com/articles/new-music/jon-anderson-interviewed-i-still-think-im-part-of-yes/

※フルインタビューは雑誌に掲載されています。



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