◼️ターゲットは中高年でしょ



2023118

By Matt WardlawUltimate Classic Rock


筋金入りの音楽オタクにとって、優れたボックス・セットに勝るものはない。

幸運なことに、2023年も名盤の拡張に恵まれた年となった。


プログレッシヴ・ロック好きは、『BBC Broadcasts』ボックス・セットで、ジェネシスのライヴ・パフォーマンスをたっぷりと聴くことができる。


ポーキュパイン・ツリーのスティーヴン・ウィルソンは、イエスジェスロ・タルとの仕事を続け、1971年のThe Yes Album』と、1982年の『The Broadsword and the Beast』の新鮮なリミックスを提供している。


ピンク・フロイド『狂気』とスティーヴ・ミラー・バンドの『ジョーカー』も50年という節目を迎えてレトロスペクティブなセットが登場した。



レイナード・スキナードもまた『Fyfty』という大作でバンド結成50周年を祝い、グループの全時代を振り返った。



30年という節目を迎えたアルバムも冷遇されたわけではない。

ブラック・クロウズは1992年の『The Southern Harmony and Musical Companion』を、グリーン・デイはブレイクしたアルバム『Dookie』のために豊富なグッズを掘り出し、ニルヴァーナは1993年の『In Utero』の30周年記念エディションのためにライヴ音源に焦点を当てた。



ザ・フーの長らく噂されていた『フーズ・ネクスト/ライフ・ハウス』のボックス・セットがついに実現し、信じられないほどの155曲が収録された。



グレイトフル・デッドもアーカイブ・ライヴのディープ・ダイブ・シリーズを続け、『Here Comes Sunshine 1973』ボックスで1973年の重要な5つのコンサートを提供した。


要するに、自分の音楽コレクションの穴を埋めたい、あるいは自分の世界の誰かに特別なプレゼントをしたい、と考えているなら、選択肢には事欠かないということだ。


出典:


他にもウイッシュボーン・アッシュ『アーガス50』、ムーディー・ブルース『子どもたちの子供たちの子どもたちへ』、キング・クリムゾン『太陽と戦慄50』、キース・エマーソンなどがありました。

さらに年内にグレッグ・レイクキャメルジョン・ウェットンリック・ウェイクマンなどもリリースされます。


一体いくつ出たのか見当もつきませんが、ボックスは再発中心で「おっさんホイホイ」目当てなのは間違いありませんね。身も蓋もない言い方ですが、若者が聴かないロックは、今や「中高年の音楽」になりました。

元々同世代でも聴かない人は多いのだから、当然と言えば当然かもしれません。

スティーヴン・ウィルソンが「ロックはカルト音楽になった」と言うのも同じことだと受け取りました。


それにしてもプログレのボックスは多いですね。一番のお得意様なのでしょう。



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