■「彼はこの音楽の下で様々なコードを作っている。そして同時にミドルハーモニーを歌っている」
2023年6月27日（クリスの命日）
By Stephen Humphries（Prog）
ブルース・ギターのアイコンがプログレのベーシストをヒーローと呼ぶ？
イエス・ベーシストのクリス・スクワイアは、彼自身と同じくらい大きな影響を現代音楽に残している。
スティーヴ・ハリス、ゲディ・リー、レス・クレイプール、ジョン・ディーコンなどは、このプログレッシヴ・ベーシストに賛辞を送った人たちのほんの一握りだ。
しかし、スクワイアの影響がブルースの世界にまで及んでいることが驚きであるとすれば、ジョー・ボナマッサは2014年のProg誌にその理由を説明している。
「私のプログレ・ヒーローは父に由来する。父が最初に『こいつの演奏を聴け』と言ったのはクリス・スクワイアだった。
ライブ録音だった『イエスソングス』を何度も何度も聴いたよ」
「スティーヴ・ハウの大ファンなんだけど、いつもベースラインに惹かれていたんだ。
サードのルートを落としてハーモニーの内容を変えるなど、ベース・ギターの力に初めて気づいたんだ」
「『イエスソングス』に収録されている『燃える朝焼け』を聴いてほしい。
『イエスソングス』の「スターシップ・トゥルーパー」の10分ヴァージョンを聴いてほしい。
クリスは3つのシンプルなコードを使い、ほとんどシンフォニックに仕上げている。
リック・ウェイクマンやスティーヴ・ハウがソロを弾いている間、彼はこのシンプルなコードの中に多くの緊張と解放を生み出している」
「それこそがプログレッシヴの定義なんだ。
スティーヴ・ハウはジャズとチェット・アトキンスのハイブリッドで、クリーンなサウンドで演奏する」
「数年前、ベースのカーマイン・ロハスと私はロサンゼルスのユニバーサル・アンフィシアターにイエスを観に行った。
クリス・スクワイアに再び夢中になっている自分に気づいた。
この素晴らしいベース・サウンドで、この音楽の下で違うコードを作っているなんて信じられない」
「クリスとは何度か会ったことがある。初めて会ったのは、数年前にシェパーズ・ブッシュ・エンパイアで演奏したときだった。
バックステージにいたら、突然大男がそれほど大きくない男と一緒に現れたんだ。クリス・スクワイアとスティーヴ・ハケットを紹介されたんだ。
『なんてこった！以前WürmとLos Endosをやってたぜ』ってね」
「その頃、スターシップ・トゥルーパーや何曲か演奏していたが、クリスは信じられなかった。父に電話して、『父さん、誰が僕のショウに来てくれたか信じられないだろうね！』って言ったんだよ」
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