■トニー・ケイのアーリー・キャリア



1971年7月

Beat Instrumental 99

プレイヤー・オブ・ザ・マンス


トニー・ケイ(本名 Anthony John Selvidge


トニー・ケイの祖母はコンサートピアニストで、演奏後に間違ったピアノが自宅に届けられたことがあったそうだ。

しかし、そのピアノは自分のピアノよりはるかに優れたモデルであったため、祖母はすぐに所有権を主張した。

このピアノは、数年後、孫のトニーに遺言で託されたピアノである。


ピアノが届いたとき、トニーは以前からレッスンを受けていた。

4歳くらいのときに弾き始めたんだ。両親とも演奏はしなかったが、家にはいつもピアノがあり、クラシックのレコードがいつも置いてあった」


この始まりから、彼は地元のパブで一晩5ドルでトップ10を叩き出すまでに進歩した。

4年後、彼は地元レスターのビッグバンドであるダニー・ロジャース・オーケストラに参加した。

数年間一緒に演奏した後、17歳の時に初めてエレクトリック・オルガンのヴォックス・コンチネンタルを手に入れた。


学校を卒業後、美術大学に入学したが、3年で退学した。

その理由は、当時、ほとんど毎晩のように演奏していたからである。

ヨーロッパで9ヶ月間「放浪」した後、トニーはイギリスに戻り、フェデラルズのオーディションを受けた。

そして合格し、初めて現役バンドでの生活をスタートさせた。


トニーの次のグループはイエロー・パッション・ローフYellow Passion Loaf)だった。

トニーがキングス・ロードでクリス・スクワイアにばったり会い、彼がグループを立ち上げていることを知ったのがイエスの始まりだった。

トニーはクリスをサン(SUN)時代から知っていて、サンというバンドは(トニーが短期間在籍した)ウィンスタン・ファムス(正しくはWinston's Fumbs)と一緒にマーキーで演奏していた。

その後すぐに、偶然の出会いをきっかけにイエスが結成された。

(注.SUNというバンドは聞いたことがないので、The Synの間違いだと思います)


トニーは、好きなオルガニストとしてラリー・ヤングの名前を挙げている。

「技術的にヤングはとても優れている。彼はソウルがあって、とても繊細な奏者だ。キース・エマーソンは別の意味でとてもいい。リック・ウェイクマンもそうだ」


トニーの現在の機材は、C3ハモンドオルガンと2台のレスリーキャビネットで、PAを通してマイクアップしている。

また、最近自宅用にレヴォックス(テープレコーダー)を購入し、キーボードでの練習と同時にテクニックを向上させることができるようになった。