■無駄な抵抗はやめよ
ザ・フラワーキングスのリマスター盤再発に半年抵抗しましたが、結局降参して6作品8CD全部買いました。
来月出る『Unfold The Future』2CDも予約しました。
なるべくCDを増やしたくなかったのですが、無駄な抵抗でした(笑)
買ったのはもちろんリミックス曲が聴きたいからです。
リミックスされた曲の特定について、探してもどこにもウェブ上に詳しい情報がないので、自分の耳で聴いてレポートしようと思います。
まずはファーストアルバムから。
デジパック&ピクチャー・ディスクになりました。
Artist: The Flower Kings
Title : Back In The World Of Adventures
Year : 1995(Reissue 2022)
このアルバムの録音メンバーはロイネ、トマス、マイケルにハイメ・サラザール(ドラムス)の4人でハッセ・フレベリは居ません。
ハッセ・ブルニウソン(ドラムス&パーカッション)とウルフ・ヴァランデル(サックス)が一部の曲に参加しています。
アルバムがリリースされてから27年ぶりの初リマスターです。
久しぶりに聴きましたが、やはり初期のTFKは最高ですね。
大好きなストルトのギターソロが絶品です。
間違いなく名盤です。
リマスターと言っても、世の中にはボーナストラックを追加して単に音量調整しただけのようなものもありますが、このリイッシューはかなり音が変わっています。
リミックスされていない曲も全体的に各楽器の音の分離がクリアになり、ダイナミックレンジも広がっているように聞こえます。
一番の違いはヴォーカルや楽器のプレゼンスが上がっているところです。
そのため一聴して印象が違う曲が多いです。
ただしpp部分で聞こえるマスターテープのヒスノイズは変わらずに聞こえます。
全10曲のうち9曲は収録時間が微妙に長くなったり、短くなったり少しづつ異なっています。
一番興味があったリミックスの3曲(インサイドアウトのHP情報)から聴こうと思って、アルバムスリーブのクレジットを見たら・・・
リミックスは以下の5曲でした!(喜)
① Go West Judas
オリジナルの冒頭にあったロイネのヴォイス(セリフ)が消されています。
この曲はいろんなギターサウンドが、目まぐるしく登場するのですが、明らかにギターがより目立つミックスになっています。
終盤のSE(人の声)もよりはっきり聞こえます。
② Train To Nowhere
キーボードで始まる冒頭がアコギに変わって始まります。ヴォーカルがクリアになってグッと前に出ています。
アコギは全編で足されたように聞こえます。
ピアノもエレキギターもクリアに聞こえて、元のミックスとはかなり印象が違います。
③ Oblivion Road
アルバムでは目立たない初期のキング・クリムゾンのようなサウンドのインスト曲です。
各楽器がクリアになり、ミックス音量も大きくなっています。
特にサックスの存在感が増しています。
④ Theme For A Hero
ユニゾンのギターやキーボードのミックスバランスが変わっています。
特に中間部のファズの効いたサステナブルなギターサウンドが明らかに違って聴こえます。
ひょっとして差し替えか?と思えるくらい響きが違います。
⑤ My Cosmic Lover
冒頭に元は聞こえなかったシタールの音が追加されています。
一聴しても違いがよくわかりませんが、細かく聴き比べるとバックの演奏の楽器やサウンドが違っていました。
ハッセがコーラスに加わった2007年のリミックス(『The Road Back Home』)とも違っています。
ところでリミックスではないのに「The Big Puzzle」の冒頭のピアノの背後で聞こえなかった音が今回聞こえるんですよね(謎)
ポッドキャストで聴いて絶対リミックスだと思った「The World Of Adventures」はリマスターでした。
でも他の曲も含めて響きが違うので新鮮に聞こえます。
そしてもちろん違和感はありません。
おそらく、リミックス曲だけにこだわらず全体の響きとフレッシュさを重視してリマスターしたのでしょう。
確かにアルバムを持っているファンにも配慮した作りになっています。
左 : フォックストロット盤 右 : ボックスセット
もう少し時間をかけて、じっくり聴いてみたいと思います。
■買いか?
廃盤になって買い逃していたファンの方は絶対に買いです。
すでに持っている方は、必ずしもマストバイではないかもしれませんが、どれかお好みのタイトルを1枚買って聴いてみたらいかがでしょう。←自分に言えよ😅
リミックス曲がわかったので、リミックス曲だけファイル購入するのも勿論アリですね。
(つづく)
関連記事 :