■Pete Townshend
- Meher Baba LP 1976年3月
(ピーター・バンクスの自伝より)
自伝をよく読み返したら、ピーターのコメントがありました。
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ピート・タウンゼントは70年代に、教祖メヘルババへのオマージュとして3枚のアルバムを自主制作で発表した。
僕は2枚目か3枚目のアルバムに参加した。
「Without Your Love」と「All God's Mornings」の2曲で演奏をしたよ。
2曲目は唯一シングルリリースされた曲で、僕がギター、シドニー・フォックスがボーカルを務めている。
ピートは他のすべてを演奏し、エンジニアリングとプロデュースも担当していた。
現在ではCDでリリースされているようだが、これらのアルバムのレコード盤はレアなコレクターズ・アイテムとなっている。
アルバムは主にメヘルババに傾倒している人たちのためのもので、僕も短い期間だったがそうだった。
この頃、ピート・タウンゼントと親しくなったが、彼とは一緒に音楽をやったことがなかったので、とても嬉しかった。
ピートはある日、オリジナルのエンパイアのリハーサルを見に来た時に、僕にアルバムで演奏するように言ってきたんだ。
その時のバンドは、僕とベースのレイ・ベネット、そしてドラムにキング・クリムゾンのアンドリュー・マカロックという構成だった。
アンドリューはリザードのアルバムに参加していた素晴らしいドラマーで、僕がこれまで一緒に仕事をした中で最高の一人だった。
ピート・タウンゼントと僕はとても仲良くなり、彼は僕がやっていることに目配りしてくれていた。
フラッシュが解散した後、僕はほとんど何もする気が起きなかったから、ピートはこの時期、僕をたくさん励ましてくれた。
また一からやり直すような感じだった。
タウンゼントが 「もう一度やるんだ!」とか「君は続けなきゃ!」とか叱咤激励してくれたんだ。
とても感謝している。
僕たちが作った曲は、イギリスのピートのスタジオで録音された。
テムズ川沿いのゴーリングにあるスタジオで、ボートハウスを利用した小さな素敵なスタジオだった。
ピートと最後に話したのは、3、4年前、ロンドンで行われたザ・フーのライブの前だった。
彼とは連絡を取り合っていなかったれど、本当はそうするべきだった。
ピート・タウンゼントには感心するばかりだ。
彼は、僕に多くのインスピレーションを与えてくれた鋭敏で正直で素晴らしいミュージシャンだ。
その考えはこれからも変わらない。
※CD化はされていないようです。
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