DVD-Aスリップケース裏面

Panegyric盤BD-Aの「こわれもの」が読み込めなかったことを書きましたが、ありがたいことに、ある方から現在では既に入手困難になっている同じPanegyric盤のDVD-Aを頂戴しました。
ありがとうございます🙏


【装丁】
BD-Aの装丁は見開きのペーパースリーブ(紙ジャケ)でしたが、DVD-Aの方はスリップケースに入った一回り小さい2面デジパックでした。

左BD-A / 右DVD-A


ブックレットもサイズを作り分けています😱

こちらはさすがに同じサイズでした。

フォーマットによって装丁を作り分けるとは随分お金をかけましたね。
盤面も異なっていました。

左BD-A / 右DVD-A

配信にはないフィジカルメディアならではの楽しみです。


【コンテンツ】
・2015 Stereo Mixes *
・5.1 Surround Mixes *
* Steven Wilsonによるマルチトラックマスターテープからのリミックス
・Original Stereo Mixes
・Additional Tracks
リハーサル、別テイク、未発表テイク他)

BD-Aに収録されている下記は含まれていません。
・BD Exclusive(ラフミックス、アーリーテイク他)
・Stereo インスト・バージョン
・Original 5.1 Mix(ライノ盤DVD-A収録)
・UK LP起こし(USシングル盤を含む)



【5.1サラウンド】
スティーヴン・ウィルソンによるサラウンドミックス(2015)をライノのオリジナル・サラウンドミックス(2002 DVD-A)と比較してみました。
比較した曲は「ラウンドアバウト」です。

1. ライノ盤


ライノ盤のオリジナルサラウンドミックスは基本的にフロント定位です。
前半リアから聞こえるのは、バッキングヴォーカル、一部のシンセ、パーカッションくらいで、残響音で前後の空間を広げることに主眼が置かれています。
後半のソロパートになり、やっとハモンドの一部、ギターの一部、メロトロンの一部がリアから鳴ります。
自然な印象のミックスになっています。


2. Panegyric盤

BD-Aと同じこわれものロゴの制作過程の変遷を見せるオープニング映像から始まります。


メニュー画面

Panegyric盤の方は冒頭からリアがよく鳴ります。
ギター、キーボード、ヴォーカルのほかに、ライノ盤ではリアから聞こえなかったベースやビルの乾いたドラムも前後から鳴っています。
アコギも前後で良く聞こえますし、後半のハモンドソロはリア主体に鳴っています。
終盤のギターのカッティングも左後方から聞こえて、エンディングのアコギも前後から鳴りました。まるで音の渦の中心に居るようなミックスでした。

ライノ盤のサラウンドはステレオの延長のようなミックスですので、面白いのはスティーヴン・ウィルソンのミックスの方だと思いました。

スティーヴン・ウィルソンの5.1ミックスを聴くことができて安堵?しました(笑)
感謝です。