8月27日に到着してからユニオン・ツアー漬けでした。
ボックス音源に関連して、80年代以降のライヴやABWH、結晶も聴きまくりました。
苦行になることが予想されましたが、楽しかったです。
全然苦ではありませんでした。
■Union 30 Live 備忘録
これだけの規模のツアーでありながら、きちんとした録音が残っていないのが解せません。
アリスタが所有しているんでしょうか。
Gonzoがリリースすると知った時点でそうだろうな、と感じたとおりのボックスでした。
曲間の編集が粗く、音飛び、音切れを何とかできなかったのか。
オーディエンス録音にしても複数の音源があるはずだし、それを切り貼りするくらいはしてほしかった、などなど。
もっといい音源があったと思うし(名古屋公演とか)、せっかく全長版になったショアライン・アンフィシアターも「同志」後半の欠落などは惜しいというか、なんというか。
これをイエスファンであったとしても他人に薦めるかと言われれば"Union Live"2CD+2DVDの限定盤を持っていればそれでいいですよ、と答えます。
Union Live(Gonzo / 2010)
税抜き45,000円の価値があったかと問われるとちょっと苦しいですが、これでもかとユニオン・ツアーに浸れた充実感というか爽快感?はなんとも言えません。ありえないことが毎日続いていたんですね。
イエスの新譜が到着するまでは、まだしばらく聴き続けると思います。
1. Pensacola 4/9/1991
(3CD+DVD)
オーディエンス録音です。"Union Live" 限定DVDとも"The Ancient YES 1991"3CDとも別音源。
「変革」と「悟りの境地」で音切れ。
2. Worcester 4/17/1991
(2CD+DVD)
オーディエンス録音。
「オール・グッド・ピープル」未収録。
3. Uniondale 4/20/1991
(2CD+DVD)
オーディエンス録音。
以降アンコールは「ラウンドアバウト」のみ。
ここまでの3公演は会場の反響のせいか音の輪郭がボヤっとしています。
4. Denver 5/9/1991
(2CD+DVD)
サウンドボード音源。曲間に極わずかなギャップがあるのが残念。
ライン録音のためツイン・ドラムや他の音源ではあまり目立たないリックのバッキング、スティーヴのリズムギターの様子がよくわかります。興味深い。
TV放送音源やブートレグDVDの音源とも違っていて、慣れ親しんだ音源の別ヴァージョンとしてこのボックスで一番の価値を感じます。(個人の感想です)
DVD
"Union Live"の「YIND」と比べましたが、改善はしていません、ほぼ同じです。
むしろやや劣化しているように感じます。
5. Stuttgart 5/31/1991 (3CD)
CD1と2はオーディエンス録音。
バランスの良い録音だが「悟りの境地」で音切れ。
CD3は短縮版のラジオ放送音源。
会場の音響のせいもあるのでしょうか細部まで聴きとれます。
5月31日Stuttgart公演のラジオショーを収録。
6. Wembley Arena 6/29/1991
(2CD)
ラジオ放送音源とオーディエンス録音。
曲順はバラバラ。「悟りの境地」はどちらのディスクにも収録。
おそらくCD1と「Lift Me Up」が放送音源と思われます。
6月29日Wembley
オーディエンス録音の名盤?
6月29日 Wembley
WWO Superstar Concert Series #91-35より収録
NHK-FMでAWAKENを省略して放送された。
6月29日 Wembley(モントリオールは嘘)
WWO Superstar Concert Series #92-05より収録
「Awaken」が「Heart Of The Sunrise」に差し替えられて放送された。
このWembley公演をたまたま出張中に観たラッキーな同期の友人にお土産のパンフレットを貰い無茶苦茶嫉妬しました(笑)
7. MSG, New York 7/15/1991
(2CD+DVD)
オーディエンス録音。
「Drum Duet」はいつものパターンと少し違いそのまま「変革」へ。
「Saving My Heart」がセットに。
「ラウンドアバウト」はこのツアーでは珍しい短縮版。
8. ボーナス・ディスク (4CD)
CD1: Burgettstown 7/24/1991
サンドボード録音。コンサート前半のみ。
「心の光」でフェイドアウト。
CD2: サンドチェック
部分的に危機を演奏、というか練習。
トレヴァーはマハヴィシュヌ・オーケストラの曲を色々と。
CD3: ラジオ・インタビュー番組と90年、91年のインタビュー。
CD4: サウンドチェック音源。
スペンサー・デイヴィス・グループ「Gimme Some Lovin’」をカヴァー。
この曲を含め、何曲かは明らかにコンサート本編から。
また部分的に「危機」を演奏(クレジットを信じるならCD2と同じバーミンガム)。
※6月26日のバーミンガム公演のサウンドチェックでは「危機」のパーツを演奏しています。
9. East Troy, Wisconsin 7/26/1991
オーディエンス録音。
このボックスで一番といってもいい充実の演奏。
当初の広告とは異なり普通のプラケースに変更されたみたいですね。
10. Mountain View 8/8/1991
(2CD+DVD)
"Union Live"とはミックス違い。
"Union Live"は全体にバランスの取れたこぎれいな感じ。
対して本盤では、ソリスト、リード楽器に焦点を当てたミックス。ライヴらしい生々しさ(特にスティーヴ)。
ビルのパーカッションも良く聴こえます。
トレヴァー・ラビンによるリミックスとの触れ込みでしたが、どこにもその表記はありません。
従来の短縮版から全長版になったのは評価できますが、「同志」後半の欠落は残念。
(Union Live限定DVDのボートラと同様)
2CD"Round the World in a Last Day"では「同志」完奏の代わりに「変革」のイントロ欠落、「ドラムス・デュエット」未収録でした。
※この公演は日本盤のDVDがリリースされています。
※リミックスされたショアライン・アンフィシアターの2CD+DVDは近々単品で分売リリースされるそうです。
11. 横浜 3/4/1992 (2CD)
オーディエンス録音。
「Make It Easy」イントロ途中から急に音像が鮮明に。
「Saving My Heart」未収録。
12. 武道館 3/5/1992
(国内流通盤特典2CD)
オーディエンス録音。
「ロンリー・ハート」と「The Fish」、「Lift Me Up」、「悟りの境地」で音飛び。
「Saving My Heart」未収録。
音飛びがほとんどない2CD"Look through the Dragonfly"とはソース違い。