イエス道(Road To Yes)
GTR2の謎の巻


スティーヴ・ハウのアンソロジー2に収録
されているGTR2用のマテリアルのうち
Steve Howe & Max Baconの
Running In The Human Raceの
ヴォーカル入りバージョンを聴いて、
なんか聞き覚えがあると思って
調べてみました。

元々この曲はハウのソロアルバム
「タービュランス」(1991)でインスト曲
「Running The Human Race」として
発表されました。(ビル・ブルフォードやビリー・キュリーが参加)


その後ハウのソロ・ツアー
「NOT NECESSARILY ACOUSTIC TOUR」
や「PULLING STRINGS TOUR」、
「IN THE GROOVE TOUR」などで演奏されています。

95年1月の来日公演(クラブ・クアトロ)
でも二日間とも披露され、アルバム
「PULLING STRINGS」(1998)にも
インストバージョンが収録されています。


96年にリリースされた「HOMEBREW」
(1)ではハウのヴォーカル入りを収録。
これはGTR2用のマックス・ベーコンの
ヴォーカルを聴いて、自分で歌を取り
直したもののようです。


なお「NOT 〜」ツアーでは実際にアコギ
を弾きながら歌ったそうです。
残念ながらリリースされた同ツアーのライブ盤(1994)には収録されていませんし、前述した95年1月の来日公演では二日間ともインストでした。


GTR2用の完成させたバッキング・トラックはレーベルがスタジオ費用を払わなかった為に没収されたことを自伝で語っていたハウですが、じゃあこの音源はどこから来たのか?

HOMEBREW(1)のライナーをあらためてよく読むと答えがありました。
デボンのハウの農場のスタジオでGTR2のメンバーが集まって8トラックに残したものをハウが保管していたようです。

マックス・ベーコン編へつづく。