イエス道(Road To Yes )

楽しいけど滑稽なマニアの生態
嬉し恥ずかしイエス道
The Lost Yes Tapes の巻


随分前の話ですが、NFTE(Notes From
The Edge)がまだ投稿型ニュースレター
だった時代に「イエスの1972年北米ツアー
ライブ録音テープ(リール)がノース
ウエスト航空の倉庫で大量に発見された」
という記事が掲載されました。

その後年月が経って、2015年5月遂に
1972年10月〜11月の7公演を収録した
14CDのライブ・アルバム・ボックス
セット「Progeny:Seven Shows from 
Seventy-Two」が発売されました。

この奇跡のようなリリースに狂喜乱舞
したのは言うまでもありませんが、
世の中には熱心なファンがいて、この
ボックスセットとイエスソングスを
聴き比べて、今ではイエスソングスの
どの曲がどこの会場で収録されたもの
かが解明されてWIKIPEDIAで公開されて
います。
追検証する気力は最早ありませんが、
全く頭が下がります。


このテープを発見したCP CASE
(フライトケース・サービスの会社)
の社員が1998年にバンドにロンドンで
返還した時の様子がNFTEのFACEBOOK
に掲載されています。

つまり返還から17年後にリリースされた
ことになります。
※Progenyのテクニカル・ノートを読むと
  ドルビーを補正し、ベースを再録音したり
  一部ラジオ音源と差し替えてDJを消したり
  聴衆のノイズを消したり、レストアに注ぎ
  込んだ情熱と苦労に驚かされます。
  ロジャー・ディーンが撮影した73年来日
  公演時の秘蔵写真も感激しました。


FACEBOOK掲載のテープリストを見ると
Progenyに収録された公演が全ては載って
いないのでこれが全部ではないのだなと
想像できます。
(なんと1975年のテープもリストに載って
います)

しかし注目すべきは1972年2月のフラ
ジャイル・ツアー3公演が含まれている
ことです!このうちNY2公演はイエス
ソングスに収録されているビル演奏の
2曲が収録された公演だと言われています。
つまりビル在籍時のフラジャイル・ツアー
のコンプリート音源が少なくとも3公演
は残っているわけですね。

そのうち日の目を見ることを心より切望
しています。