「息子さんはダウン症の疑いがあります」
そう…そうなんだ…
でも自分達の子どもだし…もうかえられないし…
育てていく覚悟しないと…
けれど…えっと…ダウン症ってそもそもなんだっけ??
…あ!それより奥さん大丈夫かな……
自分がどれだけ止まっていたかわからないけど
奥さんが気になって横をみたら、
放心状態で小児科先生を見ていた。
そんな奥さんに対して小児科先生は、
小児科先生 「……あ、そういえば、抱っこしますか??
せっかく今いるし。」
僕 「???!!!」
僕はとてもいらっとした。
文章ではあまり伝わらないかもしれないが、
分娩室から感じていたがこの小児科先生、
かなり無表情ぶっきらぼうでそっけないしゃべり方。
年齢は僕たちと同じくらいかな?という感じの若い先生。
いやいや、状況よく見ようよ。
奥さん、そんな状態じゃないじゃん。
もうしょうがないことだから、そんなショック受けてる場合ないと
言いたいのか?
それとも、子どもの障害が受け入れられないなら
産むなといいたいのか?
今いるしって…物みたいに扱うなよ、
障害あるからそんな言い方するのか?
そう言い返したいくらい、馬鹿にしたような言い方。
さすがの奥さんも、先生をみていた目が、
だんだん睨んだ目に変わっていったのを感じた。
それくらい、言い方が本当にひどかった。
奥さんが叫ぶか泣くかしそうだったので、
僕はとっさに
「そうだね、抱っこさせてもらおう、ほら!」
といって赤ちゃんへ近寄って行った。
ダウン症…
受け止めないと…
そう思いながら、
僕は赤ちゃんをそっと抱いた。
奥さんはずっと座ったままで、
その小児科先生を
涙目で睨んだまま
赤ちゃんには指一本触れようとしなかった。