奥さんが放心状態のため、
よろめく奥さんを支えながら(そりゃ産後4時間だもんね)
病室に戻ってきた。
ベットに座り、窓の外を眺める。
とても天気の良い日だった。
どれくらい無言でいただろうか、
奥さんがおもむろにパンを食べはじめた。
僕はこの重い空気を変えたくって
「おなかすいてたんか~い!!」
とつっこみ風にゆってみた。
無反応。そりゃそうだ。
しばらくして、嗚咽が聞こえてきた。
奥さんがパンをほぼ吐きながら泣いていた。
その姿が、
ほんとにほんとにこんなことゆったら怒られるだろうけど、
悲しすぎて、つらすぎて、
あんなに清潔感のあった奥さんが
こんないボロボロになりながら泣いている姿を見ることになるなんて
僕も一緒に泣いてしまった。
僕「泣いたらだめだよね、
だって、子どもに失礼じゃん、
頑張って生まれてきてくれたんだから、ね、
大丈夫、僕が一生一緒にいるから、
つらいときは僕が隣にいつもいるから、
障害があったって頑張って育てよう!」
僕は本当にそう思った。
これからは奥さんも子どもも
どんなことがあっても守り抜く。
そりゃ、健常児だってそうだけどさ、
こんなつらい思いさせているんだからよけい。
けれど、奥さんは頷かず、
ただただ外を眺めてはずっと泣いていた。
