商業家と事業家の違い。 | 住野康博〜アメリカとカナダで挑戦し続ける者〜

住野康博〜アメリカとカナダで挑戦し続ける者〜

すみちゃんとも呼ばれています。セカイとニッポンの間で挑戦中。長いアメリカ生活を終え、カナダへ。カナダで経営者しています。

最近、若い人達が起業して大きな会社に成功するというパターンをよく見るようになりました。Facebookのみならず、世界中でITを中心に飲食業を含む幅広い事業から、多くの若い世代が起業しようとしています。私はこれは時代の変わりだと思っています。今までの世界では商業家と言われる40-60代の人達をメインに事業が成り立っていましたが、世界中がインターネットが発展して、スマホが発展して、情報がどんどん人々の手に短い時間で手に入り、サービス、法律、移民法が発達にするにつれ、個人でも海外で挑戦して行ける機会が増えました。それと同時に海外に出て勉強する人、交流をする人が増えてきた事も、20代ー40代の人が、その後事業を始められやすくなった事に大きく関わっていると思います。

マネーの虎という番組を覚えていますでしょうか?
一般人の起業家が事業計画をプレゼンテーションし、投資家たる審査員が出資の可否を決定するという内容の番組で、その後、カナダでもアメリカでも同じような番組が始まり、ブームにもなりました。日本では審査員が辛口で出演者をバッサリと切って行く事で話題にもなりました。ものすごい苦労をなされて来た方だと思います。しかし、私の中で彼らは”起業家””実業家”ではなく、商業家でしかありません。実業家でもないのです。そして、私が学んだ事は、これらの商業家スタイルのビジネスは長続きしないという事と、これらの社長が出演者のアイデアを一方的に間違っているのは彼らの意見であり、これらのアイディアが間違っているかいないかを判断するかは間違っているという事です。

それはどうしてかを本日はお話ししたいと思っています。

このマネーの虎に出ている審査員の方、キャリアも実績もバラバラですが、数年経った今、共通している事があります。それは数年たったいま、これらの審査員投資家の8割以上の会社は倒産、または巨額の負債を抱えています。

しかし、その一方で、一般の主演者として登場した起業家の中で金を出資てもらえなかった人、そしてもらえた人も大きく成功している人がいます。そうです、数年で立場が逆転してしまったのです。

ここでまず、商業家と実業家の違いをお話します。
ひとつは商業的な成功しか考えていない商業家。これは流れを掴み取り、一気に成功する事に強いているが、その後続かず徐々に失敗するパターン。その理由は様々な事が考えられますが、一つはビジネスを商業的にしか見ていない事。どういうことかというと数字でしか見ておらず、その社会にどういう影響、そして人々にどういう影響を与えたいというビジョンがない場合が多いからです。そのため、フランチャイズ経営で一旦は30-50店舗展開までできたのに、一気に倒産してしまったり、年商が数十億円だったのに、事業が失敗してしまったりなど、ある一定の時期は高利益なのですが、急激なロスが発生します。

もう一方は、何か新しいこと、そ してコミュニティーの中で役に立つ事を成し遂げたいと思っている事業家。これは自分と自分の会社がどのようになりたいかというビジョン、そして一貫した商品にこだわります。
事業が行き詰まってしまった社長さんは、みんな前者のタイプだったと思われます。私はこの起業実業家という言葉がものすごい大事なキーワードな気がいたします。


家具を作る事、そして人に優しいものを作るという心をしっかりと持っている。そんな彼ですが、借金1億円のあった出演者も今は立派な会社に育ちました。
http://www.youtube.com/watch?v=OaDgV01VIdo

彼のお店
http://www.rakuten.ne.jp/gold/countrywoodgarden/

その他の情報。
http://dreams.iinaa.net/money.html

Walt Disneyさんの名言





お金がなかろうが、経験がなかろうが、小さい事だろうが、大きな事だろうが、大事な事があります。それは自分のしている事にビジョンを持ち、そして情熱を持つ事。そして人々に役立つ事を学び続け、諦めない事です。そして、その気持ちが少しずつ周りの人々を動かしていき、大きな原動力になります。それが数字とシステムを見ている商業家と実業家の違いであり、国内はもちろん、これからの海外ビジネスを大きく飛躍させられるかできないか、工夫やユニークさを取り入れられるかいれられないかに影響すると私は思います。

さてさて、今日はそろそろ寝ますかな!