笛を長持ちさせるには、毎日吹いて、湿り気を与えるのも大事だと先生に教わりました。大切に保管しているつもりでも、保湿を怠ると、特に竹は乾燥して割れてしまいます。
季節の変わり目にはくるみ油で手入れします。もし一年に一回だけ手入れをするなら、空気が乾燥する冬にしましょう。笛にくるみ油を塗り込みます。
適した油はくるみ油、ごま油、アーモンドオイル、ピーナッツオイルなど、です。固まるタイプの油は向きません。柔らかい布に油を少しつけて染み込ませ、全体を拭く感じです。
なお、漆やラッカーなどでコーティングされている笛は油で拭いても意味はないとのこと。コーティングされていない竹や木で出来ている篠笛、明笛、洞簫、中国笛子、ファンソウなどは油を塗り込む必要がありそうです。
冬は油を塗り込んだあとは、バッグで保管し、余計な乾燥を防ぎます。そうすると笛が長持ちします。