降央卓媽(Jamyang Dolma)について | 私の笛簫日記

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笛と洞簫の練習の進捗状況と、練習の傍ら聴いて感動した奏者の方の素晴らしい演奏を記録しておきたくてブログをはじめました。篠笛の素朴な味わいのある音、中国笛子の澄んだ美しい音、洞簫の渋い古典的な音に心惹かれています。


京都御苑に行ったら、近衛邸跡の桜が綺麗に咲いていました。


降央卓媽は中国で有名なアルト歌手です。「女中音」「女中低音」というのは、かなりの低音ですよね?私も、はじめ聞いた時は、男性が歌っているのだと思いました。


調べてみると、降央卓媽はチベット、モンゴルなどの民謡や遊牧民族風の素朴な草原の歌を北京語やチベット語、モンゴル語で歌っています。


彼女は四川省の農村に生まれ、家が貧しかった為、小学校三年生で学業をあきらめ、ホテルで働き始めたそうです。ホテル所属なのか分かりませんが、芸術団の人手が足りないときに、彼女が引っ張り出されて歌っていたといいます。そんなある日、ある偉い人の目に留まり、県芸術団に推薦してくれました。彼女はその後、熱心に研鑽を積み、自治州の歌舞団に合格、その後、四川音楽学院に入学、卒業後に正式にデビューしました。更に北京で開かれた民族歌手大会で、チベット軍区の文工団副団長に見出され、チベット軍区政治部文工団員となり、解放軍芸術学院に入学、北京で成功を収めたのだそうです。


経歴を見ると分かるのは苦労人ということ、そして解放軍の宣伝活動と切り離せない歌手ということですね。