9月のテーマは順張りトレードを練習していきます!

これまでのトレードスタイルから基本的な考え方は変えることなく、これまでの蓄積してきたデータは活かしながら、今までの手法とは180度違うトレードをしていこうと思います。

 

順張りトレードは利確よりも損切りを優先して行うトレードスタイルなので、損切りの練習が出来るし、期待値もそこそこ高いと考えています。今までのナンピンを前提とした特殊なトレードスタイルに比べれば、メジャーな手法に近い王道のトレードスタイルになるはずだ。

 

順張りトレードを訓練していくうえでの考えや思いを整理しておこうと思います。

 

 

今までは逆張りとナンピンにより勝率を上げていくスタイル。

 

これまでは、トレーダーが比較的意識しやすい水平線で、ローソク足がリバウンドする事を前提として、行う逆張り戦術を軸に戦っていました。リバウンドの値幅を取りに行くイメージですね。

意識される水平線と、時間足20EMAの方向感を確認しながら、期待値の高いポイントで押し目/戻り売りを狙っていくスタイル。ボラティリティの比較的小さい、穏やかな相場において、この手法はかなりはまっていました。

 

水平線に到達したら逆方向にエントリーする。仮に水平線でリバウンドせずにつき抜けたとしても、次の水平線で反発する可能性が高くなるため、ナンピンしてリバウンドで逃げることをしていました。

今年の初めの相場軟化は、比較的レンジ相場の色が強く、ゆっくりと値が推移していいたため、私のように判断が遅いトレーダーにとっても損切りし易く、全体的にトレードしやすい相場でした。

 

ですが、ボラティリティが大きい今の相場は、水平線でのリバウンドが弱く、そのまま突き抜けて、含み損が大きくなるケースが多くなってしまいました。逆張りスタイルは、完全に通用しなくなってしまった。

通用しなくなった理由は、恐らく、一方的な値動きになるトレンド相場が頻繁に発生するような相場になっているからでしょう。このような逆張りを軸としたスタイルと、レンジ相場の相性は比較的良いが、トレンド相場との相性は最悪です。

 

超短期で言えば常に逆張りをしている事になるし、値動きが強ければナンピンは積み増していることになる。

 

損が膨らむのは当然の結果だったのかもしれない。

 

 

逆張りスタイルのメリット/デメリット

 

逆張りスタイルのトレードのメリットとデメリットは分かりやすい。

・メリット:勝率が得やすい。負けが少なくなる。

・デメリット:負けの場合の損失が大きい。リワードリスクはほぼ確実に1.0を下回る。

このトレードの最大の欠陥は、ナンピンを組み合わせるために、損切りがある程度成行にならざるを得ない点で、普通のトレーダーなら「損切り出来ない」状態に陥りやすい。わかってはいても、ナンピンを前提としている以上、利小損大になるし、実際に私がそうであったように、利益は限定的で損失は青天井という状態になりかねない、危険なトレードスタイルでした。

 

自分にとって都合がよく「気持ちがよくなる行動」というのは、その時は良くても、長い目で見ると損しやすい行動です。逆張りといのは、水準到達でエントリーするだけなので、実はエントリー条件が明確で、ポジションを持ちやすい。

ポジションを持つという行為が「気持ちが良くなる行動(トレードをしているという安心感が得られる)」なので、逆張りを軸としたトレードスタイルでトレードしていると、ポジポジ病に陥りやすく非常に損しやすいと考えられます。加えて、損失のコントロールが難しいスタイルだと言えます。

 

 

逆張りスタイルに対する、私なりの統計的評価

 

統計的な数字をざっくり振り返ってみると、半年強にわたって行った500回以上のトレードの中でRankA+~RankB-までのトレードの平均敗北率は13.4%。裏を返せば86.6%は利確で決済が出来ている。これ自体は、驚異的数字で、有効性が高いと感じるかもしれないが、問題はリワードリスクレシオなのだ。リワードリスクレシオの平均値は0.280。恥ずかしい数字だが赤裸々に書いてしまう。

 

私は、トレード記録を付ける際に、リワードリスクレシオ×勝/敗比率=パフォーマンスと定義して自分のトレードを評価している。リワード/リスクが1:1で、勝ちトレードと負けトレードが1:1ならパフォーマンスが1.0。

もし、リワードリスクが1.0以上なら利益、1.0以下なら損失となります。

 

自分のトレードはどうだったかというと、4月迄1.25近く(=利益)ありましたが、為替介入やらなんやらで、8月末時点で0.45まで下げてしまいました。。。

161円台からの歴史的な円売りバブルの崩壊が発生した際にも-2600pipsの大事故に見舞われたことで、急激にリワードリスクが下がり、パフォーマンスも著しく下げてしまった。まさに、4月以降のトレードは内容も見るとコツコツドカンの典型。。。分析してみると、トレードの良しあしが数字にもちゃんと表れる気がします

 

ここまで逆張りトレードの問題点を色々書きましたが、逆張りトレードが決して悪な訳ではないと思います。レンジ相場においては、逆張りは非常に有効性が高い事は既に証明できています。

 

ただ、繰り返しになりますが、逆張りトレードは、難易度が非常に高くて初心者向きではない。トレンド相場において、激しい値動きを目の前にしながらエントリーポイントを厳選する事を求められる。つまり我慢が順張り以上に大事。値が動いているのにトレードを控えなければならないのは苦行みたいなものです。

 

これからは順張りトレードの訓練を。


トレンド相場においては今までの手法と真逆の事をやらないといけない。

(従来)水平線で反発を期待してエントリー 

  ⇒ (真逆)水平線を抜けたら走ることを期待してエントリー

(従来)エントリーポイントの次の水平線でナンピン 

  ⇒ (真逆)エントリーポイントの次の水平線で積み増し

(従来)ある程度上がったら/下がったら利確 

  ⇒ (真逆)ある程度上がったら/下がったら損切

(従来)勝率に拘る 

  ⇒ (真逆)リワードリスクに拘る。

(従来)たくさんエントリー 

  ⇒ (真逆)エントリーを絞る。

こう書いてみると、真逆の手法は巷でよく言われている定石スタイルそのものに見える。ある証券会社の記事では順張りの方が難易度が高いと書いてあって驚いた。

逆張りの方がエントリーにおける心理的ハードルが低いと感じていたからだ。

でも、こう振り返ってみると、順張りこそが本当に(比較的)低リスクで勝ち続けるためには必要な事なのかもしれない。

 

私が順張りを軸とした戦術をとっていなかったのは、追っかけてエントリーするとすぐに含み損になる事がストレスに感じられたから。反発してくれれば比較的早く含み益に変わるので、自分にとっては「気持ちが良くなる」行動であった。でも、実はその発想自体が落とし穴だったのではないかと、改めて思う。

 

順張りトレードについてはまた改めて、検証過程を自分なりの考察を交えて紹介できればと思う。今日はこの辺で。

 

引き続き頑張っていきましょう。