(1)振り返りと反省点

 

・比較的落ち着いてトレードできたとは思うが、リバウンドしない一方的な値動きにやられてしまい大きい損失を被ることになった。ボラティリティが高く、値動きが激しい相場環境では、改めて今のナンピン手法は適切でない事は前の記事で書いたとおりだ。

・エントリーだけで考えれば、余計なトレードは少なかったように思う。ただし、エントリーがわずかに早すぎた事や、ナンピン位置が適切でなくて失敗する事が多かったのは反省点だ。今はボラティリティが大きく一方的に値が動くケースが多いから、水平線を抜けさせてからエントリーすることをしっかり実践したほうがいい。

あと、反発期待の弱い破線の水平線ではナンピンは禁物だ。値動きの大きいレンジ相場なのだから、ナンピン幅も広く、lot数を適正に、してトレードしていかないと。

 

  (2)来週以降の戦術

 

日足の分析は週末にしっかりやっておこう。

 

チャートはフラクタル構造を有するので、反発期待が高いところでは日々のデイトレードで用いる考え方が適用できる。

勿論、値幅は時間足や分足に比べれば大きくなるからそれ相応のリスク管理の仕方が必要になる。

図1 日足トレンドライン

 

・日足のチャート形状を見ると、年初来のトレンドラインを割り込んで、2023年2月から始まっている上昇トレンドラインにサポートされる格好になっていた。

・2023年2月、3月といえば、確かアメリカ銀行の経営破綻による米国内の景気不安に伴う下落があったタイミング。また、2022年の為替介入とCPIショックの下落が一服したタイミングでもあった。

・一方、トレンドラインを形成するもう片方の節目は、2023年年末に記録した最安値である。この最安値以降、米国経済の強さや米ドル需要の上昇によってドル円はバブル的に上昇していった。

このトレンドラインの存在には早い段階で気づいておきたかったところ。又、仕掛けられるようにチャート上にも示しておきたかったところ。日々のデイトレでトレードを楽しみつつも、こういった長期目線で反発期待が高いところではしっかりと待ち構えて、エントリーには入れるように週末の振り返りの中で、準備をしておくのが良いだろう。(・・・スイングトレードも面白そうだ。)

・週末の振り返りをする中で、長期足でのトレードの備え(予約)を必ずしておこう。

図2 時間足とエントリーポイント

・時間足で、この日足トレンドライン周辺での攻防をみると図2のようになる。

・トレンドライン周辺で値動きが荒くなり、スイング目線で見ても、デイトレ目線で見てもいくつか仕掛けられるポイントが存在していることがわかる。

・図1,2だけでは分からないが、フィボナッチ50%のラインにもなっていた。

・フィボナッチトレーダーや、グランビルトレーダー、水平線トレーダー、移動平均線トレーダーが買いを仕掛けそうなポイントであった。こういうところで、テクニカルをフルに発揮して、大衆心理をつかみ取り積極的に仕掛けられるのが、上達のヒントなのだろう。

来週以降の戦術

 

・来週はISM製造業指数と、米雇用統計が主な経済指標としてある。どちらかといえば雇用統計の結果が重視されると思われる。

・現在のFOMCの折り込み状況は、予想外にも0.50%の利下げ織り込みが30%として強い。その割に、ドル円がしっかり上昇しているのが非常に不気味な感じ出ある。

 ○実需のドル買いなのか

 ○スイングトレーダーが、日足トレンドラインをみてテクニカル上の会ポイントとみて買いを仕掛けているのか

 ○新規失業保険申請件数の傾向を見て次回の雇用統計は強気な数字が出るとみて、早めの仕込みを入れてきているのか

 ○月末フローでドルの買い戻しをしかけているのか

色々な要因が重なったドル円の上昇だと考えられる。

 

週明けは売りからは入ると思われるが、どこまで下げるかは不透明だ。

・既に、日足トレンドラインで2度反発して、時間足で見れば逆三尊を形成して上昇の形を見せている。

・多少の下落を見て、145.879円~145.619円あたりでRank-Aのロングを仕掛けたいところだ。

・ただし、145.879円はある程度下抜けさせてからエントリーさせたい。

・145.879にタッチするくらいであればエントリーは控える。

・あまりにも下落が強すぎて、145.619円をリバウンドも弱く下げていくようであれば、すぐに損切りしてからしばらく様子見して1HEMA付近での攻防の様子を見て、エントリーを判断するのが良いだろう。

 

 

積み増しトレードの実践・練習

・来週からはボラティリティを見ながら、積み増しトレードの練習をしていく。とにかく浅く損切りして、利益を引っ張る手法だ。損切りが相対的に多くなるので、ある程度損する前提の戦い方だが長い目で見て必要な訓練と考えて、実践していきたい。