この度、3年11カ月の駐在員生活を終え、
江蘇省常熟市から、私の故郷であり勤務地
でもある東京に戻りました。
初の海外生活で常熟入りしたのは2020年
3月のことでした。あっという間、という
のが正直なところです。
それからは過半をコロナ禍の中で過ごし、
一時帰国は3回。
日本に戻る度に日本の安全さ、きれいさ、
便利さに感じ入り、一方で中国生活の
なかのIT化とキャッシュレス化の進み
具合に驚いたものでした。
本帰国前に、総経理や駐在員仲間のTさん
から預かっていた荷物も含め、大量の
生活用品を処分して、ちょっとした家電
などは常熟で暮らすお知り合いにお譲り
しました。
日本から持ってきたミシンと中国で買った
ロックミシンは、たまに行くバーのママに
あげてきました。
ストレスを感じた時、趣味の洋裁ができる
ことでどれだけ救われたかわかりません。
大げさですが「自分を取り戻す」時間が
あるのとないのでは大違いですね。
2月9日(金)は春節前の大晦日「除夕」で、
中国人社員が私を夕食に誘ってくれ、
ご家族が作った食事をいただき、花火を
して新しい年をお祝い。
あちこちで花火が上がり、とても賑やかで
中国らしいお正月でした。
別の中国人社員が、私の帰国前にわざわざ
サービスアパートまで来てくれ、私が火鍋
好きと知って、火鍋の素(底料)を渡して
くれました。
「○○さん、従業員のために、帰国ぎりぎり
まで一生懸命働いてくれてありがとうござい
ます。皆、とても感謝しています」
そう言われて、私は今までのことを思い出し
言葉になりませんでした。
会社には様々なステークホルダーがおり、
一方に利すれば、一方には不利になる、
そういうなかで、私のやってきたことが
果たして良かったのか、自問自答せざるを
得なかったからです。
今回の帰国便は上海虹橋空港を9時半
過ぎに出発する東方航空だったので、
常熟を朝5時に出ることにして、
タクシーを予約していました。
そんな時、私とずっと一緒に働いてきた
中国人スタッフWさん(産休中)が、
「○○さんに大変お世話になったので、
夫がどうしても○○さんを空港まで送り
たいと言っています」と言ってくれました。
早朝の出発になるので、何度も「お気持ち
だけでいいよ」と断りましたが、Wさんは
納得せず、結局空港まで送ってもらうことに。
帰国までに何人もの人から親切にして
もらい、ありがたかったです。
駐在中、仕事はトラブル続きで、頭を抱えて
しまうようなことも多く、ストレスで体調を
崩したこともありました。
そんな時にも多くの人との出会いもあり、
自分の態度が仕事にどう影響するかを身を
もって学んだ時間でもありました。
今後、私はまた中国に出張することもあると
思います。
「イエティの常熟日記」を改題し、
続けるかどうかは、しばし検討します。
最後になりますが、中国でお世話になった
皆様、そして私のブログを読んでくださった
皆様、本当にありがとうございました!
再見!!