フードデリバリーでの工夫 | イエティの常熟日記

イエティの常熟日記

江蘇省常熟市での駐在員生活を徒然なるままにお伝えするブログです。

中国に来て「すごいなぁ」と思ったのは、とにかく

フードデリバリーのシステムが発達していること。

 

「外卖(ワイマイ)」と呼ばれる出前で、色々な

食事が配達されます。配達員は電動バイクで

お客さんが注文した食事をお店からピックアップ

して届けてくれます。

 

麺はもちろん、水餃子、チャーハン、おかず類、

ファーストフード、スイーツやタピオカミルクティー

などなど。

 

食事を作るのが面倒な時には、注文アプリで

ささっと注文できて、しかも早く届くので楽!

 

日本にいた頃は、ピザとか宅配すしぐらいしか

出前を頼んだことがなかったので、こんなに

バラエティ豊かな食事が配達されることに、

ただただ感心してしまいます。

 

コロナ感染対策で、たとえ店内飲食が禁止に

なっても、ワイマイならOKなので、お店としても

収入ゼロにはならないわけですね。

 

さて、私の働いている会社は、広い工業団地の

中にあり、敷地内の安全確保のために、

ワイマイの配達員は中に入れません。

 

そして今はコロナ感染防止対策のため、開いて

いる門が1か所しかなく、ワイマイの配達は

守衛所近くの、門の外の置き場所までです。

 

ワイマイを頼んだ人は、門の外まで取りに行く

なければならないのですが、とにかく工業団地の

敷地が広いので、門から遠い会社の人はとても

大変です。

 

ある日、総経理が笑いながら、「オイ、窓の外を

見てみな。ワイマイの連中がいるぞ」と教えて

くれました。

 

ワイマイ受取りに編み出された裏技が、自分の

会社に近い、開いていない門のところで商品を

受け取る方法です。

 

配達場所は「○○工業団地の東門」というように

指定していると想像できます。

 

この東門は以前から常に閉まっているため、

守衛所がありません。

 

 

配達員は門扉の上に商品を置いて、電話や

SMSで注文主に連絡をして去って行きます。

商品は「置き配」が基本です。

 

 

 

スマホで商品到着を連絡する配達員。

 

 

場所さえ合っていれば、守衛所近くでの受取りと

変わらないですね。

 

私は注文したものが屋外に野ざらし、というのは

やや抵抗がありますが、ここ指定で頼む人は

気にしないのでしょう。

 

 

お昼時は複数の人がこの方法で品物を受け

取っていて、商品の取り違えなどないのかな、と

要らぬ心配をする私。

 

ある時、いつまで経っても注文したものを取りに

来ない人がいて、2日間ほど放置・・・。(笑)

やがてそれは撤去されました。

 

 

工業団地内で働く人の中に、「遠いところまで

取りに行くのメンドクサイな~。あっ、そうだ!

近くの東門に届けてもらえばいいじゃん!

守衛もいないからガタガタ言われないし」

と気づいた人から始まったこの方式。(多分)

 

便利さを求めて人はいろいろ工夫するんだな、と

思いました。