当社のお祝い系セレモニーへの参加のために
中国各地にある関係会社のメンバーが常熟に
来てくれました。
コロナ禍以降、初めて中国国内を移動した、と
言う人もいて、「懇親会」と銘打った飲み会で
皆さんとは久しぶりにお目にかかりました。
行ったお店は日式焼肉の「龍二」でした。
私を含め、総勢11名でいろいろなお話をさせて
いただきました。
皆の一番の関心事は「いつ日本に帰れるか?」
だったと思います。皆さん、3月に中国に来て
帰れない状態だからです。
幼いお子さんに会えない駐在員はとても大変
だと思います。
「○○さん(私)も日本に帰りたいでしょう?」と
問い掛けられ、私は「はい」とは言えません
でした。
確かに家族や猫、友人に会いたい気持ちや、
日本でやってみたいことはたくさんあります。
でも、14日間の自主隔離を経ての新しい働き
方への戸惑い、新型コロナウイルスの感染
リスク、移動制限や自粛警察への対応、中国
帰りの私への冷たい(であろう)視線を考えると
素直に「帰りたいですね~」とは言えない
自分がいました。
狭い自宅で、家族と在宅勤務をしていたら、
お互いにストレスを感じるかもしれません。
常熟での緩い生活に慣れた私が日本に
一時的に帰って、そのペースで過ごしたら
いろいろな軋轢を生んでしまうかも・・・。
私はそのことが心底怖いと思いました。
ワクチンや治療薬ができるまで、こちらで
じっとしていた方が、結果的にお互いの
ためになるのかも、と思っている自分が
います。
通勤時に乗る車の中で、日本の歌が好きな
運転手のプレイリストから、たまに小林幸子の
「幸せ」という歌が流れます。
そこで歌われるのは幸せになる二つの道です。
一つは願いが叶うこと、もう一つは願いなんか
捨ててしまうこと、だと。
そうだな、と妙に納得する今日、この頃です。