どうやらもう力尽きそうや…寝室の目の前にある広い壁に、今までの俺の人生が、まるで第三者が見ているかのように…泣き虫やったガキの頃、サッカーばかりやった学生時代、それから色々あったプロボクサー時代、明日の事さえわからなかった酒に溺れた日々、そして現在…家を買うて9年、まさかこの俺が家を買うなんて思うてもみなかったやろう。残された妻や年老いた両親、そして身内…信じないかも知れんけど、これでも努力したんだ。俺の人生も、満更でもなかった…地元の病院で、明日が最後の入院になる。