アドラー心理学の入門知識
はじめに
アドラー心理学というものをご存じでしょうか。
アドラー心理学とは、オーストリアの精神科医のアルフレッド・アドラーとその後継者たちにより確率された、「個人心理学」という分野のものです。「個人心理学」よりも「アドラー心理学」という言い方のほうが、日本では一般的です。
ユングやフロイトと並ぶほどの心理学に大きな影響を与えた人ですが、知名度は低いので、聴いたことない人も多いかもしれません。
劣等感という言葉
「劣等感」という言葉が生まれたのはアドラーによるものです。人間の様々な問題は、「権力への意志」が満たされないことにより発生する劣等感によるもの、という説です。フロイトの、人間の行動は「リビドー(性衝動)」によるものだ、という説に異を唱える形で提唱されました。
ちなみに、アドラー心理学では「劣等感」というものは、マイナスのものではないととらえています。劣等感があるからこそ、現状にたいしての欠乏感があり、それを克服して、よりよい状態にありたい、と思うからこそ、成長ができるという考えです。
つまり、劣等感は「理想の自分」と「現実の自分」を比較して感じるものなのです。日本では、劣等感は他人と比べるもの、というイメージがありますが、アドラー心理学では、理想の自分と比べるのです。
どんなときに有効なの?
主に、教育や親子関係などの、対人関係に特価していると言われています。また、理論的なものよりも、実践的に有効とされています。
理論的なの特徴
理論の主な特徴は以下です。
- 行動の原因ではなく目的を分析する(過去の体験よりも未来への目的の置き方を重視する)。
- 人間を全体として捉え、理性と感情、意識と無意識を対立するものとしない。
- 人間を社会的存在として捉え、対人関係の分析に重きを置く。
- 客観的事実そのものより、客観的事実に対する主観的意味づけを重視する。