高橋洋一・政治経済ホントのところ【先進7カ国首脳会議】日本の対中姿勢に理解(北國新聞社) - Yahoo!ニュース

 

 

高橋洋一・政治経済ホントのところ

【先進7カ国首脳会議】日本の対中姿勢に理解

配信

 

 

北國新聞社

 先進7カ国首脳会議(G7サミット)が15〜17日にフランスで開かれた。ウクライナの和平や中東情勢などについて議論した成果はどうか。

 

  外交はその場だけの会議ではない。

ましてG7のような多国間の国際会議では、

事前に二国間の会議をこなして、いかに仲間を増やすかがポイントだ。

 

日本とG7諸国との二国間首脳会談を挙げると、

昨年10月28日に米国、今年1月31日に英国、3月6日にカナダ、3月19日に米国、4月1日にフランスとなる。

加えて、G7直前にはイタリア、英国との首脳会談をこなしている。

 

  そのほか、高市早苗首相はG7諸国以外でも、

ベトナム・豪州を訪問。インドネシア、フィリピン、マレーシア、ラオスからは

各首脳が訪日し、それぞれ会談している。

 

外務省関係者の言葉を借りると「高市詣で」の状況だ。

 

  その中で、対中国の日本のスタンスは理解された。

まず、その成果であったのが、今回のG7に中国が招待されなかったことだ。

 

議長国のフランスは中国招待の意向があったとされているが、

高市首相は、マクロン大統領が訪日した時に反対の意向を伝えたとされる。

 

  G7首脳会議では、中国によるレアアースなど重要鉱物の

恣意(しい)的な輸出規制が「深刻な懸念」として非難された。

 

中国のレアアース支配は、西側諸国を分断するはずだったが、逆効果になっている。

 

中国は反論しているが、これは往々にして日本が図星をついている時である。

 

  さらに、G7声明で

「東シナ海と南シナ海、台湾海峡での力による一方的な現状変更の試みに反対する」

と盛り込まれた。明らかに中国非難だ。

 

  そのほか、エネルギー・資源安保で日本が主導する場面があった。

 

高市首相は「原油市場の安定に向けた三つの提案」、

日本のノウハウを活用した「重要鉱物の共同備蓄連携構想」を訴え、

サミットに反映させた。

 

  中国以外では、マクロン大統領はG7がウクライナ支援をめぐり、

全会一致で共同声明を採択したことを強調した。

 

これまでG7は対ロシアで煮え切らない対応だったが、

ここにきて明確にウクライナ支援にかじを切った。

 

これで米国もウクライナを欧州に任せることができた。

 

あと、イランを対処すれば、

米国は極東アジアに注力でき、日本の国益にプラスとなる。

 

 (たかはし・よういち=嘉悦大教授)

 

【関連記事】