小学校の英語教育を廃止せよ!

 

日本語の使用・能力・強化を図れ!

 

日本語で思考する実力がついてから、

その後に、英語教育を始めよ!

 

「世界の共通語」は「お国訛りの英語」である!

 

英国の植民地だった「インド人の英語」は、

「インド、独特の発音の英語」である。

それが、「お互い様」である!

 

現在では「流暢な英語」は必要ない!

 

「イギリスの英語」は、廃れ、

下品な、単純な文法に変わった「米国の英語」が共通語に代わっている。

 

先ずは、

母語の「日本語」で「高度な思考ができる実力」育成を目指せ!

 

 

日本語の衰退は、

「賃金カットする」の表現が予兆だ!

日本語の動詞「減らす」が駆除されている。

本来の「減らす」とキチンと言え!

 

 

言葉には、賞味期限があり、どんどん、価値が下がっていく。

そして、最後には消滅する。

「かわや」は「トイレ」に駆除されてしまった。

 

「国有鉄道」が「国鉄」に、更に「JR」に

「電信電話公社」は「電電公社」に、更に「NTT」に

「かわや」が「便所」に、更に「トイレ」に

「おん前(御前)」が「お前」に

「貴様」が「きさま」に

 

だったら、動詞「カットする」は、いいのかも?

どうせ「削減」「切断」も中国語、外来語なのだから。

 

日本語の中に「漢語」を取り込んだように、

「英語」も、「読書する」と同様に、動詞「カットする」に成ったのである。

 

 

日本語が消滅する

 (幻冬舎新書 694)

2023/6/28 山口仲美 (著)

「日本語が消滅するはずがない」と思う人も多いだろう。
しかし世界のあちこちで民族固有の言語が消滅しているように、油断をすると日本語も消滅する――
日本語研究の第一人者である著者はそう警鐘を鳴らす。
各地で言語が消滅するのはどんな時か、日本語はどんな時に最も消滅しやすいのか、
どうすればそれを防げるのか。
それらの問題に明快な解答を与えつつ、
オノマトペ(擬音語・擬態語)が豊富で、繊細な意味合いまで出せる日本語の面白さ・底力を
楽しく解説。
読み進むにつれて、日本語に自信と誇りを持ち、
次世代にしっかりと日本語を伝える気持ちがみなぎってくる!
 
 
一九四三年生まれ。
お茶の水女子大学卒業。東京大学大学院修士課程修了。文学博士。
埼玉大学名誉教授。文化功労者。
古典語から現代語までの日本語の歴史を研究。
特に『犬は「びよ」と鳴いていた』(光文社)、『ちんちん千鳥のなく声は』(大修館書店)など、
擬音語・擬態語の歴史的研究は、高く評価されている。
論文「源氏物語の比喩表現と作者(上)(下)」で日本古典文学会賞、
『平安文学の文体の研究』(明治書院)で金田一京助博士記念賞、
『日本語の歴史』(岩波書店)で日本エッセイスト・クラブ賞受賞。また、
「日本語に関する独創的な研究」が評価され、二〇二二年に日本学賞を受賞。
二〇〇八年紫綬褒章、二〇一六年瑞宝中綬章を受章。
 
 
==或る書評より
インターネットで世界が繋がっている社会では、
その国で暮らすこと、その国の国民であること、とはどういう意味を持つのか?
日々持ち続けていた疑問に、この本は一筋の光明を与えてくれました。
日本語消滅への危惧という刺激的な問題提起を通して、改めて思ったことは、
生まれながらに身につけた「母語」で思考し、表現することがその国の国民であることの証なのだ、ということでした。
 
==或る書評より
(前略)
前半は言語が滅びる例、その条件などを解説しているが、ほとんどが、他書から受け売りの一般論であり、
特記すべき内容ではない。まあ「おっしゃるとおり」で、当たり前のことを述べているにすぎない。
興味あれば他書を読めばよいだけのもの。

一方、後半は一転して“日本語愛”からの”日本語礼賛”となる。
論旨は「日本語とはこんな言語ですよ」という、
著者の長年の日本語研究の集大成といっても過言ではない。
「こんなに素晴らしく、美しく、世界的にもユニークな日本語が滅びるはずはない」と、
日本語学者としての本性がむき出しとなる。
それについてはここで詳しく説明するよりも実際に読んでいただければわかるだろう。
また著書『日本語の歴史』(岩波新書、2006年)等他著書を読んでみてもよい。

さて、「言語は滅びることがある」これは事実である。
人と人が交わり、活動が広範となり、社会が大きくなってゆくにしたがい、狭い社会で使用されていた言語はより優勢な言語に吸収され消滅する。また同化等政治的圧力にとって消滅する場合もある。逆に、入植者のオランダ語とコイサン語、マレー語などとの接触によってできた南アフリカのアフリカーンス語や世界各地のクレオールのような新たな言語が創造されることもある。
それは人類が言語を扱いだして以来何度も繰り返され、いまも進行中である。
今話されている言語も決して将来安泰とは言えない。とりわけ21世紀に入ってネット時代を迎え、英語が世界を席巻している。
その圧力は当然わが国にも押し寄せ、英語公用化などの極論も叫ばれている。
すでに医学・理工系の領域では日本の学会誌でさえ英語で書くことが当たり前となっている
(そのため海外からの投稿も多くなり学術誌としての質が向上している)。

では、英語や他言語の圧力の前に日本語は滅びるだろうか?
著者が書中で述べているように
日本語は、一億人以上の母語人口を持ち、マスコミでの使用も盛んであり、
また5世紀くらいから現在まで膨大な文献・出版物を積み上げてきている。
しばしは安泰だろう。
しかし、500年後、1,000年後といった遠い将来に消滅する可能性は否定できないだろう。
その意味では著者の主張は正しい。
(後略)