増谷文雄先生の大恩!
道元の追っかけに、なってしまって、
原文ではちんぷんかんぷんなので、
『正法眼蔵』の現代語訳ならば解るのではないかと考えて、
月刊誌『在家仏教』に連載中の論文を、
藁をもつかむ思いで読んだ。
しかし、
「内容そのもの」が難しいのであって、
現代語に訳しても、難しいのには変わりなかった。
その延長線上で、
増谷文雄先生の御専門の「原始仏教」、
(増谷先生は価値観を含んだ命名を用い)「根本仏教」に導かれた。
ブッダはなにを語り、どのように説いたのか。
その教えを最も純粋なかたちで伝える最古層の重要な仏教経典の集成。
阿含=アーガマとは伝承されてきた聖典を意味する。
これらの経典群のなかには、
あらゆる宗派を超えた仏教の原初のすがたがあり、その根本がある。
本書は厖大な阿含経典群のなかから、
よく古形を保ち、原初的な経と判定される諸経をとりあげ、
パーリ語原典からの現代語訳と注解で構成。
第1巻は、ブッダの悟りの内容を示す「存在の法則(縁起)に関する経典群」と、
その法則に即して人間をかたちづくる要素を吟味した
「人間の分析(五蘊)に関する経典群」を収録する。
正法眼蔵 全訳注
全8巻 完結セット (講談社学術文庫)
2012/5/29 増谷文雄(著)