感謝です。

 

神ヤハウェは仰る

復讐するは我にあり

 

復讐するは我にあり 改訂新版 (文春文庫 さ 4-17)

列島を縦断しながら殺人や詐欺を重ね、高度成長に沸く日本を震撼させた稀代の知能犯・榎津巌。

捜査陣を翻弄した78日間の逃避行は10歳の少女が正体を見破り終結、逮捕された榎津は死刑に―。

綿密な取材と斬新な切り口で直木賞を受賞したノンフィクション・ノベルの金字塔を

三十数年ぶりに全面改訂した決定版

この悪の世界の、現実上の生きた主役が「犯罪」である。

文学の源泉だから、日本の文学ももっと早く、

悪の世界の探求に創作のエネルギーを集中させればいいのに、

と思っていたが、なかなかそうはならなかった。

──と、そこへ、この人を視よ、ではないが、この作品を視よ、と決定的な姿で出現したのが、

佐木隆三『復讐するは我にあり』だった

犯罪と文学、というテーマに興味を抱いていたわたしは、早速読み、

日本にもとうとうこんな文学が誕生した、と喜ぶとともに、

犯罪ついて考えるためのいろいろのヒントを与えられた。

(解説・秋山駿)

 

彼女の方はその報復として、ネットで売った。

それが報復になるという思想が理解できない。