「漢字」を「中国語」の発音で、正確に発音する為に、開発された
「発音記号」である。
「漢字」は、「音節」は一つだが、発音は、200種類にもなる。
だから「複数の子音、複数の母音、複数の子音」に分解して、表記した。
日本語は「か」「KA」
「一つの子音、一つの母音」「五十音」で単純だから、
「ひらがな」という「発音記号」を発明した。
だから、
どんな複雑な「話し言葉」でも「ひらがな」で表記できる。
朝鮮語は、朝鮮語の発音に、
中国語の発音全てを取り入れた!
日本人は「応答」を「五十音」「おうとう」に強引に変換した。
だから「同音異義」が起こってしまったのだが。
つまり、
「日本語の発音体系」を、中国語に対しても変更しなかった。
この「中国語の漢字の発音記号」が主眼の
「ハングル文字」だったが、
愚かにも、
1945年以降に、
肝心の「漢字」を全廃した!
その結果、
現在、
「抽象的な思考」が、できなくなっている!
抽象的な概念は「漢語」で表現され、
もともとの朝鮮語は、「日常生活」しか表現できない
「貧弱な機能」だから!
訓民正音 (東洋文庫)
2010/11/26 趙義成(翻訳)
歴史は、アイロニーである。
「中国語の漢字」の為に「訓民正音・ハングル」発音記号を、考案したが、
そのハングルの為に、1945年以降の戦後において、
肝心の「漢字が廃止される」ことになってしまった。
「朝鮮国」王「世宗」は、草葉の陰で、さぞや泣いているであろう。
昔も、現代までも、中華への事大主義!
実証的であるべき「解説」において、
チベット人の考案した「パスパ文字」のパクリを隠し、逆に、
中国の「音韻学」のパクリは認めて、「皇帝であり続ける中国」を崇める!
朝鮮の文字は「パクリ」であり、本当のオリジナリティーは皆無である!
むしろ、当時は、前の「高麗王朝」から「パスパ文字」はよく知られており、
その「野蛮人の文字」を「真似して造った」のが「余りにも明確だった」ので、
(比較対応表を参照)
中華至高の朱子学の儒者たちが拒否したのである。
朝鮮国王「世宗」自身が創ったとしているので、王は絶対だから、
真似しているからという拒否の理由を主張することができなかった。
先人の苦労に恩を感じ、感謝しなければならないと、思う。
それが、現在の学者としての誠意だと思う。
それとも、韓国側の民族主義の無言の圧力か?
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「訓民正恩=ハングル」は、漢字の「中国語の音声」を正確に表記するための「発音記号」である。
決して「朝鮮語」を表記するための「文字」ではありません。
そもそも、李氏朝鮮には「朝鮮語の書き言葉」は存在しません。
あるのは「朝鮮語の話し言葉」が多数、存在するだけである。
つまり、「共通の朝鮮語」は存在しなかった。たとえて言えば、
「鹿児島弁」「大阪弁」「津軽弁」があるだけです。
「鹿児島弁の発音」を正確に発音記号で表記しても、それは「津軽弁」の人には通じません。
発音が解っても、全然「言葉として」理解できませんから。
だから、「朝鮮語」を表記するために「ハングル=訓民正恩」という「文字」が考案されたのではありません。
中国至上主義だから「漢字の中国語発音」を正確に記述するために、非常に短期間で開発された。
それは、チベット人が考案した「パスパ文字」を土台にしたから実現できた。
発音を「子音」と「母音」の組み合わせで表記し、四角の升目に納めて、縦書き表記ができるようにした。
他人の発明を盗み、自分の発明と主張するのは、昔からです。
モンゴル帝国で使用され、高麗国がモンゴル宮廷の文化圏にあったのでパスパ文字は熟知していた。
この事実を隠蔽しているのが現在の韓国の学会である。
本来の目的である、本命の字典『東国正韻』で、このハングル発音記号で「漢字」の音声が表記された。
『訓民正音』と『東国正韻』が一体であることは、
訓民正音=ハングルに、「朝鮮語」の発音に必要な発音記号がなく、逆に、
「朝鮮語」に必要がなく「中国語音」にだけ必要な発音記号が存在することでも証明される。
李氏朝鮮の中国至上主義=事大主義が生み出した発音記号であることを、正視する。
これが、現在の、朝鮮民族に必要なことである。
また「現在の朝鮮語」は明治の「言文一致の日本語」をモデルにして、新しく開発されたものである。
だから「標準」の「共通」の「話し言葉」と「書き言葉」が同時に創り出された。
「現在の朝鮮語」が「明治以降の日本語」と似ているのは、当然の結果である。
李氏朝鮮では「普通使っている朝鮮語」は「価値の低い言葉」であった。
個人の日記や、小さなメモまで、「中国語=漢文」で表記していた。
1910年日韓併合で、「中国至上」から「日本至上」に、文化全体が変わった。
現在の「朝鮮語の文学」もその中から創り出されていった。