中村元先生は、
「非我」つまり「真我」があるの立場である。
要は、インド思想主流の立場「バラモン教=ヒンデゥー教」の王道である。
だから
「釈尊の仏教」が理解できなくなった。
『スッタ・ニパータ(経の集まり)」を、最古の仏教と誤認に落ちた。
これが、「隠者文学」であり、長い間「仏典」と認められていなかったのに。
1912~1999。
東京大学印度哲学梵文学科卒業。
インド哲学者、仏教学者。東京大学名誉教授、日本学士院会員。
専攻はインド哲学・仏教学。勲一等瑞宝章、文化勲章、紫綬褒章受章
『 バウッダ[佛教] 』
新装新版
中村元 ---仏教の教え 人生の知恵
2012/9/11
生誕100年。
世界に誇る仏教学者、哲学者、比較思想学者の入門ガイドブック。
中村コレクションから中村学入門14項まで。文化勲章。
【目次】
◆巻頭言
前田専學--『道の手帖 中村元』刊行に寄せて
◆エッセイ
日野原重明-—生涯現役の学徒
梅原猛—-大樹・中村元先生
鶴見和子—-中村元先生の学恩
立松和平—-中村元先生のことば
長谷日出雄--生きているブッダ、生きている菩薩
池田晶子—-古い名前
末木文美士--東方学院時代のことなど
三木純子——父の記憶
◆対談[中村元博士を語る]
奈良康明 × 峰島旭雄
【目次】
◆巻頭言
前田専學--『道の手帖 中村元』刊行に寄せて
◆エッセイ
日野原重明-—生涯現役の学徒
梅原猛—-大樹・中村元先生
鶴見和子—-中村元先生の学恩
立松和平—-中村元先生のことば
長谷日出雄--生きているブッダ、生きている菩薩
池田晶子—-古い名前
末木文美士--東方学院時代のことなど
三木純子——父の記憶
◆対談[中村元博士を語る]
奈良康明 × 峰島旭雄
——偉大な学者 偉大な人間——インド学から世界思想への道
◆論考
津田眞一——中村先生の個性とその仏教学の永遠に反駁を許さぬ存在意義について
松枝到——この巨大な思考
永沢哲——ただひとり、犀の角のごとく歩め
◆中村元コレクション
アメリカ精神と仏教思想
靖国問題と宗教
平成九年度 釈奠 足利学校庠主講話
西洋思想史における仏教
◆はじめての人のための中村学入門
辛島昇——中村元先生のインド古代史研究について
山口泰司——中村元先生と近・現代インド思想
保坂俊司——アジア学としての中村元先生の業績
川崎信定——比較思想
釈悟震——中村元博士の「今なお新しい東洋人の思惟方法の叡智」
日野紹運——中村元博士とヴェーダンタ哲学
山下博司——中村元先生とヒンドゥー教研究
有賀弘紀——日本におけるインド学の系譜
田上太秀——中村元博士と大乗仏教
奥住毅——中村元博士と「空」の世界
田邉和子——中村元博士と原始仏教
田村晃祐——中村元博士の日本仏教論
奥田清明——中村元博士とジャイナ教研究
堀内伸二——中村先生が生涯をかけられた辞典
◆中村元ブックガイド
◆系譜
◆論考
津田眞一——中村先生の個性とその仏教学の永遠に反駁を許さぬ存在意義について
松枝到——この巨大な思考
永沢哲——ただひとり、犀の角のごとく歩め
◆中村元コレクション
アメリカ精神と仏教思想
靖国問題と宗教
平成九年度 釈奠 足利学校庠主講話
西洋思想史における仏教
◆はじめての人のための中村学入門
辛島昇——中村元先生のインド古代史研究について
山口泰司——中村元先生と近・現代インド思想
保坂俊司——アジア学としての中村元先生の業績
川崎信定——比較思想
釈悟震——中村元博士の「今なお新しい東洋人の思惟方法の叡智」
日野紹運——中村元博士とヴェーダンタ哲学
山下博司——中村元先生とヒンドゥー教研究
有賀弘紀——日本におけるインド学の系譜
田上太秀——中村元博士と大乗仏教
奥住毅——中村元博士と「空」の世界
田邉和子——中村元博士と原始仏教
田村晃祐——中村元博士の日本仏教論
奥田清明——中村元博士とジャイナ教研究
堀内伸二——中村先生が生涯をかけられた辞典
◆中村元ブックガイド
◆系譜
==或る書評より
中村元氏の膨大な著作の中から、私のような初心者でも分かりやすいものを漁っているうちに本書に行き当たりました。
氏の業績・思想・お人柄などについて、宗教学者など生前に関係のあった方々やご家族が執筆されています。
思想・哲学的な内容については、仏教以外にも広くインド哲学であったり洋の東西での比較思想など様々な観点があって、正直なところ私には良くは理解しきれないのですが、
氏の業績・思想・お人柄などについて、宗教学者など生前に関係のあった方々やご家族が執筆されています。
思想・哲学的な内容については、仏教以外にも広くインド哲学であったり洋の東西での比較思想など様々な観点があって、正直なところ私には良くは理解しきれないのですが、
中にご自身の文章で靖国問題について触れたものがあり、
過去の靖国懇談会の中で発言されていたことなどを知りました。氏のご意見は概ね
「A級戦犯の分祀など細かいことはともかくも、
靖国あるいは明治以後の政府が敵味方を超えて共に弔う怨親平等の精神を失ったことは大きな問題だ。
遺族の感情を考えても戦没者の御霊が丁寧に扱われるのは結構なことだが、
追悼施設として国粋主義的でない世界の平和に資するようなありようにすべきだ。」
といったもので、今の私達にも興味深く読めるような内容であると思います。
執筆者の中には、氏について「『ブッダ』と呼ぶのはさすがに恐れ多いが、
執筆者の中には、氏について「『ブッダ』と呼ぶのはさすがに恐れ多いが、
『実際に会えた生きている本物の菩薩』くらいであれば差支えないと思う」人もいて、
それだけ慕われていたのでしょう。
インド思想史 (講談社学術文庫)
2024/1/15 中村元(著)
インド最古の聖典『リグ・ヴェーダ』にはじまり、世界的にも類がないほど深遠な思想を生みだしてきたインド。
ウパニシャッド、ジャイナ教、仏教、マハーバーラタ、正統バラモンの六派哲学、
ヒンドゥー教から、近代のガンジーやタゴールに至るまで、
3000年以上にわたる複雑で多様な思想の全領域をコンパクトに大観する。
アーリヤ人の侵入や農村社会の成立、王朝の興亡など、それぞれの時代の社会変動の影響も踏まえつつ、各思想大系の特質を明らかにすることで、〈解脱〉をもとめてやまない人類の思索の歴史が描き出される。
世界的なインド哲学、仏教学者であり、比較思想の開拓者でもあった著者による、
半世紀以上にわたって読み継がれてきた不朽の概説書。原本:『インド思想史 第2版』岩波書店、1968年)
第一章 アーリヤ人の侵入とリグ・ヴェーダの宗教
第二章 農村社会の確立とバラモン教
第三章 都市の興隆と自由な思索の出現
第四章 国家統一と諸宗教の変動
第五章 統一国家崩壊後における諸宗教の変遷
第六章 クシャーナ帝国時代における新思想
第一節 時代の趨勢
第二節 仏 教
第三節 ジャイナ教
第四節 南インド文化の開花
第七章 集権的国家における諸哲学学派の確立
第一節 正統バラモン系統
第二節 仏 教
第三節 ジャイナ教
第八章 諸王朝分立時代における諸学派の継続的発展
第一節 バラモン教およびヒンドゥー教
第二節 仏 教
第九章 回教徒の侵入と思想の変化
第一節 中世的宗教の発展
第二節 近代的思惟の発展
第十章 外国資本主義制圧下における思想運動
第十一章 〔附論〕科学思想
第一章 アーリヤ人の侵入とリグ・ヴェーダの宗教
第二章 農村社会の確立とバラモン教
第三章 都市の興隆と自由な思索の出現
第四章 国家統一と諸宗教の変動
第五章 統一国家崩壊後における諸宗教の変遷
第六章 クシャーナ帝国時代における新思想
第一節 時代の趨勢
第二節 仏 教
第三節 ジャイナ教
第四節 南インド文化の開花
第七章 集権的国家における諸哲学学派の確立
第一節 正統バラモン系統
第二節 仏 教
第三節 ジャイナ教
第八章 諸王朝分立時代における諸学派の継続的発展
第一節 バラモン教およびヒンドゥー教
第二節 仏 教
第九章 回教徒の侵入と思想の変化
第一節 中世的宗教の発展
第二節 近代的思惟の発展
第十章 外国資本主義制圧下における思想運動
第十一章 〔附論〕科学思想